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トリプルA―小説格付会社〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 325,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822247904
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

もはや投資家は格付を必要としない。毒入りの資産に「AAA」という魔法の粉をふりかけ、まやかしの黄金に仕立てる―。資本市場のお目付役から、利潤追求に血道を上げるディールメーカーへと変貌し、破局への道を進んでいった格付会社の蹉跌を描く、迫力のリアルフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クリママ

39
サブプライムローンの崩壊からリーマンショックまで。投資家のための格付けであるはずが、利潤を追求し節操を無くしていく米の格付会社。かつてAIJ投資顧問が運用資金の大半を失った時、日本の格付け会社R&Iが警告を出していたので信頼していたのだが、世界一の格付会社ムーディーズは… お金を動かすだけで、莫大な利益、損失を生み、それが社会全体に影響を与えていくことに恐ろしさと虚しさを感じる。障害児を持つアナリストの親としての心情も物語にと溶け込んでいる。作者には、バブル崩壊後の銀行再編の物語も書いてほしいと思った。2018/05/20

kamakatsu

2
かつて、証券会社向けのデータ配信の仕事をしていたので、専門用語も少しは理解できた。当時はデータとしてしかとらえていなかったので、商品の構成に関してはなるほどと思いながらの読み進めとなった。日本はマイナス金利とか異常な事態もあった不思議経済の国。我が国固有の文化云々と言っても実はグローバルな事実にはあてはまる。デフォルトなのは事実で、どこか一端が崩れたら、恐ろしいことになる。2018/04/26

るんるん

2
格付会社よりも、障がい児を育てる保護者の気持ちの方に惹かれた。転職がうまくいくなとか、貯金みるみる貯まるなとか、思ってしまった・・・。ラストの言葉にちょっとだけ日本の将来考えた。2010/06/19

カラヤ3

1
サブプライムやリーマンショックあたりの金融危機にいたるまでの格付け会社の動きを小説仕立てで描いている。バフェットがムーディーズの筆頭株主なのに格付け会社の格付けを利用していないのはさすがだと思った。2018/01/08

小太郎

1
黒木亮、金融、デリバティブの背景知識がないと全ては理解でき無いのが悔しいが、ドキドキ感は満載。ファイナンスの勉強してから読みなおしたい一冊。日本の国債は何時までロールオーバーできるかなあ。2016/07/10

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