出版社内容情報
市場を弄ぶ『魔性の記号』の正体とは
証券化(サブプライム)バブルを演出し、金融危機の『戦犯』と目される格付会社。民間企業の「意見の表明」にすぎない格付記号を、なぜ市場は盲信し、権威にまつりあげたのか。金融業界のタブーに切り込み、迷宮の扉をこじ開けた、待望の最新作!
内容説明
市場を弄ぶ“魔性の記号”の正体とは―。証券化バブルを演出し、金融危機の“戦犯”と目される格付会社。民間企業の「意見の表明」にすぎない格付記号を、なぜ市場は盲信し、権威にまつりあげたのか―。金融業界のタブーに切り込み、迷宮の扉をこじ開けた、待望の最新作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クリママ
43
ほとんどが実名で登場する。経済的な史実にフィクションを重ね、1984年からリーマンショックまで、ムーディーズ、S&P(2社文中仮名)、日本の格付会社で働くアナリストを中心に描かれる。一般企業への格付けではなく、主に金融機関及びその発行する債券の格付け。かつておなじみであった統廃合されてしまったいくつもの銀行名があり、退職後子育てに忙しい時期に起こった出来事を復習するようで懐かしく、かつての雲の上の上司が登場し親近感もあった。文章もわかりやすく、適度な長さの章建てで読みやすく思った。2018/05/19
リョウ
2
小説というには登場人物の描写が薄く、ただバブル末期からの日本経済の流れを人の動きを中心にしてまとめたものと言う方が近い。外からの視点で書かれているからかもしれないけど、邦銀の経営のお粗末さが強調されている。小説としては今のところ面白くないけど、下巻に期待して読んでみる。2011/02/17
k_jizo
2
★ バブル崩壊 山一自主廃業まで2010/08/25
つじけんじ
1
○歴史の教科書 ×小説 ストーリー<用語解説 つまらんかった。読んだけど。2013/04/13
やまやん
1
格付け会社の役割を理解したくて手にとった本だったが、小説としては正直なくてもいいキャラクター設定がかえって邪魔になった。下巻はどのような展開になるか、間が開きそうではあるが読もうとは思う。2011/04/22