出版社内容情報
日本や中国ではなく、なぜ英国で産業革命が先行したのか。人口の飛躍的な増大、米国などの原料生産国との貿易の活発化などが偶然重なったため、技術進歩のゆるやかな上昇が経済構造の突然の変化に見える、と著者は見る。
経済成長論の外因的成長論、複数均衡説、内因的成長論を検証しながら、文化的、遺伝的「要因」を明らかにしていく手捌きは、推理小説のような知的興奮を誘う。
内容説明
近代の急激な経済成長をもたらした勤勉な中産階級的価値観がなぜ生まれたのか?日本や中国ではなく、英国が産業革命で先行したのは、文化的、遺伝的な「偶然」の産物だった。英国で産業革命が起きた謎を大胆に解く。
目次
第10章 近代的な経済成長―国富の形成
第11章 産業革命の謎
第12章 英国の産業革命
第13章 産業革命はなぜ中国やインド、日本ではなく、英国で起きたのか
第14章 産業革命の社会的影響
第15章 一八〇〇年以降の世界における経済成長
第16章 格差拡大の近因
第17章 なぜ世界全体が発展しなかったのか
第18章 結論 未知の新世界
著者等紹介
クラーク,グレゴリー[クラーク,グレゴリー][Clark,Gregory]
カリフォルニア大学デービス校経済学部教授。1957年生まれ。1985年ハーバード大学でph.D取得。英国とインドの経済史、長期にわたる経済成長を研究している
久保恵美子[クボエミコ]
翻訳家。東京大学経済学部卒業。ノンフィクションの翻訳をおもに手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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