最底辺の10億人―最も貧しい国々のために本当になすべきことは何か?

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822246747
  • NDC分類 333.8
  • Cコード C0031

出版社内容情報

柔軟性を欠く先進国、貪るだけの石油企業、善意のみのNGO。誰も地獄の縁に生きる人々を本気で救おうとはしていない。今、援助の方法を180度転換しなければならない。

内容説明

サハラ以南のアフリカ諸国の惨状、最貧の国々を捕らえ続ける四つの罠。柔軟性を欠く先進国、貪るだけの石油・建設企業、善意のみのNGO。誰も地獄の縁に生きるアフリカの人々を本気で救おうとはしていない。最も貧しい国々のために本当になすべきことは何か?

目次

第1部 なにが本当の問題なのか?(脱落し崩壊する最底辺の一〇億人の国)
第2部 これらの国を捕らえる数々の罠(紛争の罠;天然資源の罠;内陸国の罠;小国における悪いガバナンスの罠)
第3部 グローバル化がもたらしたもの(世界経済の中で好機を逸する最貧国)
第4部 われわれのとるべき手段(救済のための援助となっているのか?;軍事介入;法と憲章;周緑化を逆換させる貿易政策)
第5部 最底辺の一〇億人の国にとっての戦い(われわれの行動の指針)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

15
最底辺の10億人の国(アフリカ+α)は4つの罠(紛争の罠、資源の罠、内陸国の罠、悪いガバナンスの罠)のひとつ以上に囚われており、グローバル化もこれらの国々には恩恵をもたらさない。これらの解消のためには現在過度に重視されている援助だけでなく、軍事介入(安全保障)、国際憲章、貿易政策(自由化)も必要である。訳文のせいなのか読みにくかった。2021/05/21

黒頭巾ちゃん

14
とにもかくにも【人の教育】がなければ、貧困を脱出できないということです。外的要因の罠4つを上げています。1)紛争の罠→主に内戦です 2)天然資源の罠→天然資源を掘り当てるまでの業者が、資金を悪用するので結局掘り当てられない 3)内陸民の罠→近隣諸国との関係によって決定づけられます。残念ながらアフリカでの近隣諸国はサポートしてくれません 4)小国における悪いガバナンスの罠→独裁政権が軍部によって生まれやすく、軍による統治をするために民主的な統治ができないものです。 かなり深い問題ばかりです2012/10/25

こんじろん

9
とても勉強になった。資金援助以上に必要とされる支援がある。時には軍事介入も必要で、日本はそこから隠れてはいけないと書かれている。最貧国が現状から抜け出すことは世界にとっても有益である。一般市民ができることは、政府の行動をよく監視すること。(翻訳があまり上手でないような気がしました。)2012/06/09

La Principita

6
政府や国際機関の政策・手法についての議論が主で、個人的にできることは?…と怯んでいると、書かれていた。「あなたの仕事が開発と関係ないために自分には責任がないと考えてはいけない。」「市民であることに責任が伴う」と。 最底辺国の経済発展に対してのグローバリズムの有効性であったり、フェアトレードが生産品目の多様化を阻むことを指摘するなど、あらたな視点を投げかけてくれる。日本語が分かりづらいが、多くの人に読んでもらいたい。2011/04/15

千瑞

4
途上国の中でも、低所得のまま経済成長が停滞し、持続的に貧困の状態にある国について。そういう国は、紛争や劣悪な統治、豊富な資源、あるいは内陸国であるがゆえに成長できないでいる。たとえそういった要因から抜けだしても、国際市場への参入は難しく、宙吊り状態のうちに別の要因に嵌り込んでしまう可能性が高い。よって、こういった国には援助が必要であり、その援助はただ行われるのではなく、正しい形で行われなければならない。という話。入門書のような感じで、国際開発問題を知る上で良い入り口になる本だと思います。勉強になりました。2012/05/29

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