壊れゆくアメリカ

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  • サイズ A5判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822246686
  • NDC分類 302.53
  • Cコード C0036

出版社内容情報

マネー優先米国社会が抱える家族崩壊、地域崩壊、プロフェッショナル偏重、歪んだ課税システムといった問題に警鐘をならす。

内容説明

博学の智恵者・ジェイコブズの遺作。拝金主義の現代文明は、暗黒時代に突入した!科学信仰、エリート主義、税制、地域社会、家族。アメリカの繁栄を支えてきた5つの柱が崩壊する。

目次

第1章 暗黒時代になだれ込む
第2章 家族は衰退する
第3章 資格崇拝と腐った大学
第4章 放棄されたサイエンス
第5章 いい加減な課税システム
第6章 自己管理できない“エリート”たち
第7章 スプロール化から悪循環へ
第8章 暗黒時代は避けられるのか

著者等紹介

ジェイコブズ,ジェイン[ジェイコブズ,ジェイン][Jacobs,Jane]
1916年生まれ。コロンビア大学で地質学・動物学・法学・政治科学・経済学を学ぶ。業界紙記者、フリーランスの寄稿家として活躍。ベトナム戦争に反対し、1968年には徴兵年齢の息子のために30年間暮らしたニューヨークからカナダ・トロントへ移住する。都市専門家としてトロントの都市計画に参加したほか、執筆・講演などで幅広く活躍。アカデミズムや組織に属さない思想家として世界的に知られたが、2006年に没

中谷和男[ナカタニカズオ]
東京外国語大学卒業後NHKに入局、20年間海外特派員を務め、ヨーロッパ・アラブ・アフリカ総局長(パリ)を最後に退職、独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Uzundk

3
かつてあった高度な文明はなぜ遺跡しか残っていないのか。高度な文化を備え、技術を先んじていたもの達が消え去り、暗黒時代に陥って忘れ去られてしまった。忘れ去られたものはけして元には戻らない。 今それが目の前にある。という話。 支配的環境からの腐敗は内部から起きる。文明の勝利者は勝利したが故に過去に縋り、周囲の環境に適応できなくなる。 現代なら家族の衰退、大学の精神欠如、政府と官僚機関の腐敗、それがいま集団的忘却という病に陥っているのでは無いか、文明の本質と基本的価値を取り戻さなければならないと説く2014/08/22

hakodadi

2
地中海文明の根付いた都会の「街路」では夕方になると人々が散歩に出かけてきて、顔見知りと声を交わし、新聞を読み、ビールを飲み、子供たちは道端で遊ぶ・・それらの地域では「街路」はコミュニティの中心と考えられている。米国では道路がコミュニティを破壊することが多いのと対照的だ。ジェイコブスは米国の衰退の兆候の要因のひとつにこうした都市計画の考え方を挙げた。確かに最近訪れたイタリアの中規模都市の街路には夕方から住民があふれ出ていた。さて、日本は米国型の都市計画手法に追随したわけだが、その結果は今日の市街地空洞化。2016/07/28

yooou

1
☆☆☆☆☆ 集団的記憶喪失に文化は如何に脆くその崩壊が急激なものになるかは心すべきものがありました。2009/11/26

メルセ・ひすい

0
10. 26   ・世界の歴史が分かりやすい。 科学信仰、エリート主義、税制、地域社会、家族。アメリカの繁栄を支える5つの柱が崩壊。拝金主義の現代文明は、暗黒時代に突入した。文明の現状を把握し、その将来を占う指針をあげ、具体例とともに分析し提言する。2008/08/29

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