内容説明
デジタルの眼で、虫の世界をのぞいてみよう。スキャナで虫の標本の現物をスキャンしたら簡単に自分で「昆虫図鑑」が出来てしまった。オールカラー写真と、エッセイとでつづったデジタル昆虫図鑑。
目次
はじめに デジタルの眼で、虫の世界をのぞいてみよう
第1部 デジタル昆虫図鑑の世界へようこそ(ヒゲボソゾウムシなんて、なぜ調べだしたのか;ゴミムシはなぜ美しい;デジタル昆虫図鑑の原点“ミツギリゾウムシさま”;ケニアと日本のカワラゴミムシ;プリントしたタマムシの写真で、玉虫厨子を;ヤマトタマムシへの憧れ;ミヤマクワガタと、養老少年の“夏の思い出”;隠岐に暮らす「青い」コアオハナムグリ;朽木に潜む美麗種、オオキノコムシ;キンイロコガネとコスタリカの密林 ほか)
第2部 ヒゲボソゾウムシの謎を探る
第3部 山根一眞さんに教わろう!デジタル昆虫図鑑のつくり方
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年神奈川県鎌倉市生まれ。62年東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。95年東京大学医学部教授を退官し、現在北里大学教授、東京大学名誉教授。著書に『からだの見方』(筑摩書房、サントリー学芸賞)『バカの壁』(新潮社、毎日出版文化賞)など、専門の解剖学、科学哲学から社会時評、文芸時評までを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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テイネハイランド
6
図書館本。雑誌に連載されたエプソンタイアップ記事「養老孟司のデジタル昆虫図鑑」を編集したもの。市販のスキャナーを使えば、これほど綺麗な昆虫の画像が撮れることを初めて知りました。養老さんが、「バカの壁御殿」で大型プロジェクターでヤマトタマムシを見ている絵は相当シュール。 この本を読んで、一連の加工技術を養老さんに教えたノンフィクションライター山根一眞さんのテクニックに最も魅かれましたので、山根さんの著書にも興味が湧きました。2015/10/24
さきん
4
写真が鮮やか。虫にとっても美しく撮ってくれて本望だと思う。2015/07/12
かっぺ(こと悩める母山羊)
3
養老先生の趣味と実益を兼ねた1冊。市販のスキャナで小さな昆虫を驚くほど精緻に大きく映せる。通称『バカの壁御殿』にはスキャナで取り込んだ映像を眺めるプロジェクター、そしてポスターの大きさが印刷できるどう見ても業務用にしか思えない巨大な印刷機が!大人の趣味爆発の1冊。スキャナで小さな画像を拡大して撮るという手法は昆虫だけでなく、植物にも使えそう。 2016/06/11
BIDDULPH
2
スキャナで昆虫の写真を撮るという思いもしない発想、さっそくやってみようと思う。2011/08/13
小桜
1
本を読んだ後にテレビのドキュメンタリーで先生の製作現場を見た。趣味は果てることは無いのだね。美しい写真はさすがです。当然虫好きな方へ。