金融工学者フィッシャー・ブラック

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  • サイズ B6判/ページ数 485p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822245115
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0095

内容説明

1本の数式が世界を変えた。金融市場革命の起爆剤となったブラック=ショールズ公式は、正真正銘の天才から生まれた。現代ファイナンス理論の歴史がわかるノンフィクション。

目次

リスクの価格
知的好奇心の芽生え
未完成のアイデア
経済学教育
CAPMとともに
ブラック=ショールズの公式
マネー・ウォーズ
変動相場制
スタグフレーション
再び実業界へ
トレーダーの世界
一般均衡の探究
この世に変わらないものはない

著者等紹介

メーリング,ペリー[メーリング,ペリー][Mehrling,Perry]
コロンビア大学バーナードカレッジ経済学教授。ハーバード大学でphDを取得。専門は金融史と経済史

今野浩[コンノヒロシ]
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部応用物理学科卒業、71年スタンフォード大学OR学科博士課程修了。筑波大学助教授、東京工業大学教授を経て、中央大学理工学部教授。日本OR学会会長、日本知財学会副会長

村井章子[ムライアキコ]
翻訳者。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

人生ゴルディアス

6
『21世紀のロンバード街』の著者が、批判的な目的で著したということで読んでみた。単なる伝記ではなくて、経済理論の説明にかなり踏み込むので門外漢には辛い。というか有名なブラック・ショールズ方程式はあんまでてこない。あと、マーコウィッツの理論とCAPMが対立するものとして書かれているように感じて混乱したけど、前者から後者が派生、でいいのか? 著者はブラックの功績をとても評価しているようだが、ブラックのそれでさえ、流動性を無邪気に前提しているので片手落ちだとする…のが『21世紀』のほうの趣旨なのかな。2022/09/24

Yggdrasill

3
私は経済学出身でファイナンスには触れたことがないが、本書はとても新鮮であった、マクロ経済学とファイナンスの関連性を理解する一助にもなる。数式は単純なものが、数章に数えるほどしか出てこないので、ブラック=ブラック・ショールズ方程式、確率微分方程式・・などと想像を膨らませてしまいがちだが、そのように恐れをなす必要はない、本書はBS方程式について解説する本ではなく、フィッシャー・ブラック本人についての詳細な伝記であり、ユニークで魅力のあるブラックが語られるのが主な内容である。2011/03/26

ykengo

1
金融や経済に詳しくないのでただ字面を追っている所も多々あったが何とか読み終えた。資本資産評価モデル(CAPM)と均衡理論に出会い、それが生涯の研究の指針となる。自分の指針があるためにある部分では絶対に譲らない頑固さがある一方で、時代に一足飛びにするほどの柔軟なアイデアが次々出てくる。金融工学という新しい分野に飛び込んだために論文拒絶されたりもするが、研究者、技術者として理想の生き方ではないだろうか。破綻した投資会社LTCMに参加しなかったこと、ノーベル賞を受賞する前になくなったことは初めて知った。2013/05/06

takuya

0
星5つ2013/06/23

takashit

0
生き方が好き2009/09/13

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