出版社内容情報
就職試験、もろもろの適性検査、あるいは、臨床場面で多用されている心理(性格)テストは、実はほとんど使い物にならない、詐欺同然の代物であることを痛快に暴露する。キリは「血液型人間学」から、心理臨床家の使う「ロールシャッハ・テスト」
内容説明
「血液型人間学」はもちろん!診察室の「ロールシャッハ法」、就職試験の「内田クレペリン検査」、性格検査の定番「YGテスト」まで、実はみんな事実無根!心理テストを受ける必要がある人、それを使う側の人、もろもろの性格テスト好きの方々、目からウロコが落ちること受け合いです。
目次
第1章 なぜかみんなの好きなABO―血液型人間学
第2章 万能心理テスト―その名は「バーナム効果」
第3章 インクのシミで心を占う―ロールシャッハ・テスト
第4章 定評ある性格テストは大丈夫か―矢田部ギルフォード性格検査
第5章 採用試験で多用される客観心理テスト―内田クレペリン検査
第6章 エピローグ―仕事の能力は測れるか
著者等紹介
村上宣寛[ムラカミヨシヒロ]
富山大学教育学部教授。1976年京都大学大学院修了。わが国唯一といっていい包括的な心理テストの教科書「臨床心理アセスメントハンドブック」の著者。認知心理学、統計分析、性格測定に関するプログラム開発等が専門
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
26
入社試験や性格分析で使われるいくつかの「心理テスト」について解説した一冊。タイトルから予想されるとおり、どれも怪しいの一言。血液型分析は当たらないというか誰でも当てはまることを羅列しているがこれでも参加者は「当たっている」という自己満足ができるだけマシな方(「バーナム効果」この効果とこれを利用したそれっぽうい心理テストについて一章割いている)。他はそもそも分析がまったく当たっていない(ロールシャッハ、矢田部ギルフォード性格検査)とか健常者を異常者判定する危険性がある(内田クレペリン検査検査)ものさえある。2023/03/31
Tui
21
血液型による性格分類はもちろん、ロールシャッハ・テストから、就職試験でもおなじみYG検査や内田クレペリン検査までも「当てにならず、根拠もない」と一刀両断。著者は、やや口は悪いけれど上から目線を隠さぬところが却って潔い印象の心理学者です。統計学を駆使して、検査に潜むカラクリを暴く暴く。確かに心理テストの市場規模と影響力の大きさを思うと恐ろしいことです。ただね、著者の考えのような妥当性信頼性至上主義からは汲み取れない部分も存在しうる余地が心理学の世界にはあってほしいな、と願う気持ちも同時に沸いてくるのですよ。2015/02/26
Humbaba
19
心理テストは面白い.占いと同じ感覚で使用する分には悪いものではない.しかし,その結果を過信することは問題である.どの心理テストも,学術的に考えれば意味のあるものではなく,到底信用できるものではない.2013/03/13
圭
16
血液型人間学、ロールシャッハ、MG、YG、クレペリン検査の性格分析の問題点について言及した本。能見氏の血液型人間学は帰無仮説で検証し裏付けとなる結果が得られない事、能見氏が自説に都合のいい統計値しか使っていない事、バーナム効果も挙げて否定。読むと、心理テストや性格診断に統計学的根拠がないことも多く、被験者や検査者のバイアスや思い込みで全く異なる検査結果が出てしまう事がわかります。占いも性格診断も、話のネタで楽しむには害はないですが、盲目的に信じたり、人格を判定する手段として不適切に使われると問題ですね。2014/09/13
futabakouji2
13
採用試験、学校で受けたことがあるテストはいい加減なテストでした。下一桁の合計をひたすら答える採用テストを受けたことがある。これ意味あるのかなと思ったけど、まあみんながやっているから当たっていると自分を納得させていた。でも論文もさっぱり出していない人が作ったのである。最後にSPIテストについてもそのテストの成果、分析については企業は研究していない。なんのために金を払い、受験者に苦労を負わせているのか?と腹が立った。2019/09/12