内容説明
がん遺伝子研究の突破口を開いた伝説の微生物学者M.ビショップ。ノーベル賞の舞台裏、疫病研究からがん遺伝子の探求レースに至る人間ドラマ、そしてともすると誤解されがちな科学研究の現状について率直に語り下ろす。
目次
第1章 突然の電話(アルフレッド・ノーベルの人物像;人生の伴侶を求めて ほか)
第2章 生物医学研究者への道のり(牧歌的な環境の中で;カレッジの頃 ほか)
第3章 人類と感染症の歴史(黒死病;新大陸征服と疫病の役割 ほか)
第4章 がんの秘密を探る(細胞;細胞のがん化 ほか)
第5章 誤解される科学(DNAと住民問題;遺伝子治療 ほか)
著者等紹介
ビショップ,J.マイケル[ビショップ,J.マイケル][Bishop,J.Michael]
1936年米国ペンシルベニア州生まれ。カリフォルニア大学サンフランシスコ校教授兼学長。微生物学およびがん研究が専門。ウイルスから見つかった発がん遺伝子が、宿主が元々持っている正常な遺伝子の変化したものだということを発見、がん研究に突破口を開いた。1989年、この業績によりハロルド・ヴァーマスとともにノーベル医学生理学賞を受賞した
大平裕司[オオヒラユウジ]
1960年生まれ。東京外国語大学大学院ロマンス系言語専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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