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特許のルールが変わるとき―知財王国アメリカを揺るがせた特許侵害事件「フェスト」

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  • サイズ B6判/ページ数 348p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822243128
  • NDC分類 507.23
  • Cコード C0032

内容説明

巨額マネーが飛び交うアメリカ特許市場の守護神として、ときに暴力的な影響力を及ぼしてきた異端の法理「均等論」。その存在価値を真っ向から否定した驚愕の「フェスト判決」から2年。“特許暴落”に怯える日米企業が固唾を飲んで見守るなか、最高裁によるファイナル・ルールが下される―。気鋭の国際弁理士が米国特許制度の急所に切り込んだ異色のノンフィクション。

目次

第1章 プロローグ、フェスト・インパクト
第2章 一九八八年、事件の始まり
第3章 均等論、神か悪魔か
第4章 二〇〇〇年十一月、大法廷判決の波乱
第5章 事件の背景、アメリカ特許紛争事情
第6章 二〇〇一年、フェスト事件狂騒曲
第7章 特許保護、プロパテントの潮流
第8章 二〇〇二年一月、最高裁口頭弁論
第9章 二〇〇二年五月、最高裁判決
第10章 ファイナル・ルール、特許新時代へ

著者等紹介

高岡亮一[タカオカリョウイチ]
米国の知的財産権制度及び特許実務に詳しい国際弁理士。1997年より志賀国際特許事務所に所属。1999年弁理士登録。AIPPI(国際知的財産保護協会)、APAA(アジア弁理士協会)会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

112
最近様々な業種で知的財産権の話が出てきています。この分野について少し勉強しようと思い、特許の基本的な考え方が変わった事件をもとにしたこの本を読んでみました。一つのケースを取り上げていて事実が中心なのですが、特許、とくにアメリカの知財に対する考え方というのがよくわかりました。海外進出をしている企業の法務部の方は必読なのでしょう。2017/03/07

xasquithx

1
アメリカでは特許の権利範囲はクレーム文面だけではなく、そのクレームと同等の内容も含むという考えが一般的である(均等論)。特許権者を守る上で有効だが、特許範囲が予見できない弊害がある。均等論は、80年代のプロパテント政策と相性がよく有効に働いていた。予見性のない特許システムは新製品の開発を阻害する。90年のフェスト社特許侵害裁判を契機に、均等論を制限するか否かという議論が巻き起こった。10年以上にわたるこの裁判は最高裁までもつれ込み、新しい考え方を導入する事で、特許権と特許システムの合理性に解を出した。2016/07/02

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