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出版社内容情報
人間の投機の歴史は古代ローマに遡る。投機が巨大化してバブルとなり、破裂して人々を苦しめたのは17世紀オランダのチューリップ投機、チューリップ恐慌を嚆矢とする。以来、英国の南海泡沫、米国の鉄道投機、大恐慌に至る1930年代のバブル、そして1980年代の日米のバブルへと続く。英国の金融ジャーナリストである著者は、バブルの再来とも見える現下のインターネット株ブームを念頭において、一般向けにバブルの通史を書き下ろした。恐慌史の大家キンドルバーガーが絶賛し、英米でベストセラーになった新しい「古典」の待望の翻訳。
「バブルの歴史」の目次
プロローグ 遅れた者は悪魔の餌食
投機とは何か
第1章 このバブルの世界--金融投機の起源
近世初期の金融投機
ベガの『混乱の混乱』
チューリップ狂
シャボン玉消えたー投機の寓話と伝説
愚か者が踊っただけなのか
投機のカーニバル
第2章 エクスチェンジ通りの株式取引--一六九〇年代の起業熱
「信用は貨幣である」
初期の株式市場の浮き沈み
初期の資本市場での賭博
頭飾りとスカート丈
汚職と不正
イングランド銀行の誕生
投機の図式
第3章 忘れてはならず、許してはならない南海の愚挙(スキーム)
バブルの始まり
南海会社の計画
南海会社の内情と表向き
遅れた者は悪魔の餌食
「錨が切れて漂流する」
南海の泡沫の投資家
女性の投機家
「なにもかもうまくいき、世界はひっくりかえる」
突然正気にかえって
「合理的なバブル」
第4章 愚か者の黄金--一八二〇年代の新興市場
投機と国債
アメリカ鉱業熱
国内の起業(ベンチャー)
議会と投機熱
「不信の洪水」
南アメリカの憂鬱
景気の循環と投機の循環
第5章 迅速な通信の手段--一八四五年の鉄道狂
運河熱
鉄道王
一八四四年鉄道法
熱狂の始まり
新規公開鉄道株の投機
暴走する列車
鉄道王の退位
通信革命のその後
第6章 「誤魔化され、魔法をかけられ、悪魔にとりつかれ」--金メッキ時代の投機
アメリカの投機の前史
戦争と投機
新しい取引所と昔ながらのバブル
「市場でうまい汁を吸う」
ジェイ・グールドの暗黒の金曜日
ジェイ・クックの暗黒の木曜日
横領と投機と相場操縦
第7章 新時代の終わり--一九二九年の大暴落のその影響
将来を担保に
株式の販売
投機家のプール
強気相場の喧騒のなかで
新技術の夢のある銘柄
負債の魅力
群衆の狂気
高慢を罰する女神、ネメシス
大恐慌への突入
新パラダイムとウォール街での一九二〇年代の復活
第8章 カウボーイ資本主義--ブレトン・ウッズからマイケル・ミルケンまで
金融革命
自由主義経済論の復活
金融派生商品革命
レーガン革命
ディーラーの勃興
マイケル・ミルケンの勃興
「金融のヒトラー」がウォール街にやってきた
十月の暴落
金権政治と貯蓄金融機関の危機
八〇年代の終わり
第9章 神風資本主義--一九八〇年代日本のバブル経済
平和の時代の勝者
財テクーー企業による投機
土地本位制
プラザ合意
金権政治
日本株式市場における価値
日本株式市場の相場操縦
投機家の人脈
バブルの女王
新たな黄金期
美術品のバブル
ゴルフ会員権の狂気
バブルの終わり
日本の銀行システムの崩壊
日本型制度の危機
エピローグ 経済学者の暴走
相場につく投機
金融派生商品の危険
ヘッジ・ファンド狂
目を覚ませと呼ぶ声
第三次の領域
内容説明
またバブル、かもしれない。17世紀オランダから20世紀の日本、アメリカまで金融投機の世界史を描いた全米話題のベストセラー。
目次
プロローグ 遅れた者は悪魔の餌食
第1章 このバブルの世界―金融投機の起源
第2章 エクスチェンジ通りの株式取引―1690年代の起業熱
第3章 忘れてはならず、許してはならない南海の愚挙
第4章 愚か者の黄金―1820年代の新興市場
第5章 迅速な通信の手段―1845年の鉄道狂
第6章 「誤魔化され、魔法をかけられ、悪魔に取りつかれ」―金メッキ時代の投機
第7章 新時代の終わり―1929年の大暴落とその影響
第8章 カウボーイ資本主義―ブレトン・ウッズからマイケル・ミルケンまで
第9章 神風資本主義―1980年代日本のバブル経済
エピローグ 経済学者の暴走
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