出版社内容情報
「企業にとっての中央研究所の時代の終焉を我々は目撃している」ハーバード・ビジネス・スクール、衝撃のレポート。技術革新を担ってきた研究開発は今後どうなるのか。企業の研究所に未来はあるのか。企業にとっての研究成立過程から、その意義そのものを歴史的に問い直す。研究所の歴史が高々数十年の歴史しか持たず、研究のパラダイムがいかに作為的に創り出されたか、なぜその時代が終わったかを解き明かすショッキングな内容。
原著のタイトルである「イノベーションのエンジン」とは、企業における研究を意味している。そのあり方が内部化された基礎研究から、産学連携や戦略提携などを伴う外部化の方向へと変化しつつある実態を、ハーバード・ビジネス・スクールの討論会に集まった第一線の研究者たちが明らかにしている。
内容説明
1993年にハーバード・ビジネス・スクールで少人数の討論会があった。集まったのはベテランの研究マネージャーや技術革新の研究者で、会の目的は企業における研究が将来どうなるかを議論することだった。本書の第1部と第3部はこの討論会のために用意された論文から成る。また第2部の各章は、この討論会における発表に基づいて起草されたものである。
目次
序論 技術革新の源泉は消え去るのか
第1部 産業界における研究と技術革新の制度的側面(企業における研究活動の発展史;企業が技術開発を進めるうえでの大学の役割;戦略的提携と企業の研究活動)
第2部 最前線からの報告(ゼロックス社における研究と変化のマネージメント;IBMが実行した研究所の変革;産業界の研究開発の将来―崖っぷちからの便り;半導体産業における研究についての個人的見解)
第3部 研究と技術革新の概念の再構築(技術の実用化―想像力によるユーザー・ニーズの理解;企業における研究の役割の再検討)
結論 新しい時代の形
感想・レビュー
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Daisuke Nakai
ぶひん
Seiichi Takayama
たぬき