内容説明
未来へ引き継ぐ確かな実践がここにある!“名人”たちでさえ、悩みを抱え、挫折をし、それを乗り越えることで、自らを磨きあげてきた―。
目次
序章 戦後における教育実践のあゆみ(新生日本を切り拓く;学力と自治の保障を求めて ほか)
第1章 新生日本を切り拓く(無着成恭と生活綴方―生活を探究する「山びこ学校」;糸賀一雄と障害児教育―「この子らを世の光に」 ほか)
第2章 学力と自治の保障を求めて(遠山啓と水道方式―算数は誰にでもわかる;大西忠治と生活指導―「班・核・討議つくり」による学級集団づくり ほか)
第3章 授業づくりと「生きる力」の育成をめざして(向山洋一と教育技術法則化運動―跳び箱は誰でも跳ばせられる;有田和正と教材づくり―ネタを生かした社会科授業づくりの提案 ほか)
著者等紹介
田中耕治[タナカコウジ]
1952年生。教育方法学・教育評価論。京都大学大学院教育学研究科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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にゃーせんせ。
5
戦後の教育実践者について、知る必要がある。その必要性を感じてた時にこの1冊を譲っていただいた。夢中になって読んだ。小手先の技術だけじゃない、先人の素晴らしい実践を知った上で、明日からも子どもたちの前に立ちたい。2017/10/23
hr
1
少し前の本だけど、今に生きる実践や、今においても新鮮に受けとめられるアイデアが多数あり、自分の不勉強を恥じる。こういう本を読みたかったのだよね。2016/08/21
Yusuke Maruyama
1
教員養成大学卒業のくせにこういう知識ほとんど持ってないことがなさけない。殆どの教育者は戦中戦後の自らの原体験から希望の光を見出しているように感じた。価値観の多様化する現代の中で、これをこうすれば、という単純に可視化できるシステムは難しいけど、もっと教育に対してのめり込む姿勢は必要なんだと思う。高等学校における教育実践の参考になるものってないね。いろんな意味で特殊がすぎるのかな。2013/08/26
はばたき
1
無着成恭、東井義雄、大村はま、斎藤喜博・・・、時代が必要として、教育に打ち込む人の跡がくっきりと刻まれていく。自分のあこがれ、跡づけたいと願った先人の願いや思いは、今、振り返っても決して色あせてはいない。むしろ、誠実に教育に向かった姿は、今ではたどれないような清冽さを感じさせる。 自分の教師眼を磨くと共に、今、始まろうとする若い教師たちの道を、思い描いてみたい。2012/03/26
桜井和寿
0
教師なら知っておくべき著名な先生と代表的な仕事を、短くまとめています。 今まで読んだことない先生についても知れて、「この先生の本読もう」と思えます。 「やまびこ学校」「この子らを世の光に」は是非読もうと思いました。 斎藤喜博、大村はま、有田和正、向山洋一などの諸先生についても、読み直そうと思うし、もっと他の本も読もうと思います。2016/04/03