愛蔵版詩集シリーズ<br> 山羊の歌

愛蔵版詩集シリーズ
山羊の歌

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  • サイズ A6判/ページ数 166p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784820519959
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0094

内容説明

感動を呼ぶ孤独な魂の告白。

目次

初期詩篇(春の日の夕暮;月;サーカス ほか)
少年時(少年時;盲目の秋;わが喫煙 ほか)
みちこ(みちこ;汚れつちまつた悲しみに…;無題 ほか)
秋(秋;修羅街輓歌;雪の宵 ほか)
羊の歌(羊の歌;憔悴;いのちの声)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

24
中也の生前に刊行された唯一の詩集。美しい魂は神様に愛されるから早く天に召し上げられるっていうのはミュージシャンに限ったことじゃないんだな。生きることの中から否応なく発生する辛さ苦しさ。決して逃れることの出来ないその中でのたうち回った先に何が見えるんだろう。世界をありのままに見つめて苦しんでいるのに何故こんなに美しく苦しみを描けるのだろう。2017/08/28

nomak

13
朝起きたらベッドの中で詩集を読むということ始めた。読むというかぼーっと眺めている。不思議なもので、何日かてきとうに眺めていると、暗記してみようという気になってきた。そして目をとじて詩を読んでみると、日ごとに発見がある。小林秀雄が、詩とは言葉の組み合わせによる言葉の世界の新しい発明だと書いている。詩人の気持ちが理解できてはいないけど、詩というものの価値がほんの少しだけわかった。しばらくは朝に詩を眺める生活をしてみる。 2021/04/04

おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ

11
詩集を読んだのは初めてだった。初めて背筋を伸ばして読んでみたくなった。秋を詠んだ歌から秋を知りたいと思った。秋の夕陽の紅さに負けたくなかった。またひとりで迎えるだろう冬の白さに怯えたくなかった。冬に殺されたくなかった。死に冒されてしまう前に死を感じた歌に触れたかった。すべては生きるために。ここにあった山羊の姿は孤独でも美しかった。四股でしっかりと斜面に踏ん張り、谷底をも畏れることなく仰視していた。私もまっすぐに冬に立ち向かい、念慮を越えて春を待とうと思った。2014/09/26

リカステ

8
よくわからないものが多い。というより、今の自分の心情に合わなかったと言うべきか。後半にいくにつれてじわじわ判ってくるような、しっくり行かないような感じになってくる。もしかしたら、二週間前の私や一年前の私が読めばすとんと落ちたのかもしれないけれど。今の自分は彼を理解したがっていないのだろうか。 月、浪、射し込む光、色、風、地平、愁い、あか、おんな、そんなものがたくさんあるイメージ。2016/12/02

takumi

8
青空文庫より、リズミカルな文章、美しい言葉に圧倒される、長く読んでいきたい作品!2016/02/02

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