内容説明
涙にかすむスレットネス灯台。ついにやって来た、ヒッチハイク三部作完結の日。エジプト脱出からゴールイン直後まで、高史と昭仁の日記が伝える勇気と友情のクライマックス。
目次
1 地中海を渡れ―スーダン~エジプト
2 雨空のバルカン―ギリシャ~ブルガリア
3 雪のモスクワ―ルーマニア~ウクライナ~ロシア
4 ヘルシンキのにわか曲芸師―ロシア~フィンランド
5 ノールキン岬にて―フィンランド~ノルウェー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
49
【再読】スーダンからブルガリアへ北上するに連れ、気温はぐんぐん下がってくる。私は寒がりなので、気温の低下は我が事のように痛々しく感じた。2022年の今、ウクライナを通過する部分を読み、平和の大切さということを改めて実感。高史と昭仁の2人の服装はズタボロで、とても北極圏へ向かうには適さないのに、制作側は救いの手を差し伸べないことに怒りさえ覚えた。最後の最後に、2人の献身的な働きが防寒着を入手することにつながったが、一歩間違えれば低体温症で倒れたこともあり得た。番組の横暴、20代の若さが幸いした企画だった。2022/10/20