内容説明
「サンセット大通り」「麗しのサブリナ」「昼下りの情事」「お熱いのがお好き」「アパートの鍵貸します」など、数々の名作を世に送った天才監督の数奇な人生が、初めて明らかに。ワイルダーの「薔薇の蕾」とは?
目次
ビリー・ワイルダーとのめぐり会い
連れ込むならエリッヒ・ポマー
こんにちは!ハリウッド
時計仕掛けのメカニズム
『ニノチカ』秘話
シャルル・ボワイエのゴキブリ
失われた「映画」
愛娘ヴィッキーの父の想い出
ビリー・ワイルダーと脚本家たち
最愛の妻オードリー
ビリー・ワイルダーのもうひとつの顔
ワイルダー、遊びの哲学
ワイルダーの栄光と孤独〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岸野令子
1
ドイツから来たワイルダー監督は、ハリウッド映画にヨーロッパテイストの辛辣で皮肉な大人の陰影を盛り込んだ映画を作り続けた。どの作品も素晴らしすぎるわと思っているけど、仕事の鬼で、いっしょにいる人は大変な目にあったらしい。個人的にはつきあいたくないわね。引用したい言葉がいっぱいだが、ここはひとつ「シーンをおもしろくするものは、一体何だ?今、ドアから入ってくる男がいる。あたり前で、おもしろくもなんともない。だが、窓から入ってくる男は?とたんに興味をそそられる。書くときにはこのことを忘れてはいかん」2012/12/31
Gen Kato
0
再読。とにかくシャレた粋な映画を撮りつづけた監督の評伝。『メジャーとマイナー』『深夜の告白』『第十七捕虜収容所』『麗しのサブリナ』『サンセット大通り』『情婦』『七年目の浮気』『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』『あなただけ今晩は』『フロント・ページ』…みんな大好きです。ああ、また観たくなってきた!2014/07/09