内容説明
97年7月のタイ・バーツ下落に始まるアジア危機は深く長い混迷を極めている。日本およびアジア諸国が依拠してきたアジア型発展モデルを再検証し、21世紀に向けての展望を指し示す。
目次
はじめに―「第二の敗戦」の中で
第1部 雁行モデルをめぐって(雁行モデルの終焉―批判的考察;雁行とプロダクト・サイクルの神話―リージョナリズム、階層化、工業化)
第2部 アジア型発展を再検証する(東アジアを揺るがす国際過剰資本―危機の源泉;タイ・バーツ危機を分析する―内側から見る;直接投資時代に移行するアジア―通貨から見る ほか)
第3部 アジア危機を越えて(アジア的民主主義の潜在性;危機を脱構築する―グローバル下の従属から“もう一つの発展”へ)