内容説明
凶弾に倒れて25年。アメリカ南部での黒人解放運動を人間解放のための普遍的闘いの深みへと展開し、ノーベル平和賞を受賞したキング牧師の哲学と思想の「生きる記念碑」。
目次
第1章 人間共同体
第2章 民族優位主義
第3章 公民権
第4章 正義と自由
第5章 信仰と宗教
第6章 非暴力
第7章 平和
第8章 私は山の頂に登ってきた
第9章 私には夢がある
マーティン・ルーサー・キング年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゃんたか
12
「人間は、各自の狭い、個人的な関心という枠を超えて、より広い全人類の関心事に心を向けたとき、初めてこの世に生きていると言える」、「自由とは、抑圧者から自発的に与えられるものでは決してない。それは、抑圧されている者が要求すべきものである」、「自ら招かずして受ける苦難は贖罪的である、と信じる必要がある」、「真の平和とは、単に緊張がないだけではなく、正義が存在することである」、「私たちは、限りある失望を受け入れなければならない。だが、限りない希望は、決して失ってはならない」2016/06/27
ann
2
備忘録。尊敬する人。
SAHARA
0
黒人解放運動から人間解放運動が一番印象に残る。多くの社会問題は、マイノリティが困っておりそれらを国の財布を握っている特権階級や、問題に無関心無自覚なマジョリティがそれらを無視し続けているから解決しないのではないか。自分たちだけ満足すればそれで良いのか?そういう態度は、人間の長期的な成長にも個人的な成長にもつながっていかないだろう。それがどうしたと言われれば、何も言えないがさすがに大多数の人はそこまでやさぐれてはないだろう。要は選挙行こうってこと。国民主権なんだから偉そうにしてる議員を選ぶ権利は我々にある。2021/04/17