感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
amanon
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第一巻が手元に無いから実際に確かめることができないのだが、一巻目に比べるとかなり分かりやすかったような気がする。特に聴衆の生活に即した説教というのは前巻には皆無だったような記憶があるのだが、本巻では聴衆のリアルな生活感を題材にした説教が目立つように思えた。説教を始めた当初、あまり聴衆を得ることができなかったバルトが、このあたりでようやく聴衆の心を掴む術を掴み始めたということだろうか?また、社会主義に対して好意的な発言が見受けられるのも興味深い。そうした発言も含めてバルトという人は戦う人だったと思わせる。2010/12/29