内容説明
「旦那が脱いだ服を片付けません…」「女性にモテたい!」「碁に負けると眠れません…」天才治勲が壊れた!!囲碁界巨匠の回答は、ぎりぎりセーフ?「ひとりごとコラム」「おもしろ年表」も収録。
目次
私のせいで井山さんが負けます
印象に残っている碁は?
何か喋るからには面白く
自分で理解できる手を
碁の伝道師
肌つやが良いですね
夫が部屋を片付けません
マナーポスターを提案します
名案を募集します
最善手を作るのが醍醐味〔ほか〕
著者等紹介
趙治勲[チョウチクン]
1956年生まれ。韓国出身。日本棋院東京本院所属。木谷實九段門下。昭和43年入段、56年九段。58年史上初の大三冠(棋聖・名人・本因坊)達成。62年史上初のグランドスラム(七大棋戦全獲得経験)達成。平成8年2度目の大三冠。10年本因坊十連覇で二十五世本因坊治勲と号す。タイトル獲得数72は歴代1位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜間飛行
190
治勲さんがTV対局で髪を掻きむしってアイッタタッと叫んでいるのは、もじゃもじゃの髪が手に引っかかって本当に痛いのだと知った。扇子をガリガリ囓っている時もあり、そうやって雑念を追い払っているのかも。若手棋士に負けた時、涙が出て引退まで考えたと聞き、頂点を極めた治勲さんでさえそんな感情を持たれるのだと感動した。呉清源先生の《何でもいいから碁盤の前に八時間坐っていなさい》という言葉は、実行できずとも至言だと思う。人は広大な宇宙の中に無力でいるのだから何かに夢中になるしかない。バカなようでそれが一番スッキリする。2022/06/01
しんたろう
14
囲碁ファンからは「レジェンド」と呼ばれ、誰からも愛されるキャラクターの持主。髪型などから一見変人にも見えますが、実は凄い実績を残した大棋士が人生相談の回答者です。 相談内容はくだらない物が多いですが、回答は非凡にして秀逸。 氏独特の妙手を捻り出します。 考える事が仕事であるプロ棋士は、日常生活の中でも物事を熟考する習慣があるのだろうか?2015/05/30
mymtskd
7
とにかく面白くて思わず笑ってしまうので,うっかり電車の中で読めません.どうということのない(失礼!)悩みにユーモアたっぷりで機知に富んだ回答ができるのは,真に頭のいい人の証拠かも.そしてどれも心暖まる名回答なのです.読んでいる方も幸せな気持ちになりました.とくに面白かったのが,治勲先生の悩みに読者が答えるコーナー.治勲先生はそういうことで悩んでいるのか,そしてまさかの回答に爆笑です.2015/04/01
骨ゆん
6
かつて囲碁タイトルをかなり手に入れた経験を持つ趙治勲さんの人生相談本。雑誌連載されていたものをまとめたもの。囲碁コーナーにある本としては、碁盤が全然出てこないので、なかなか異質である。全ページ中、数回しか出てこなかったと思う。一部を除き相談自体が一般的な(?)のものなので、囲碁を知らない人でも、楽しめるかもしれない。子育てやゴルフの相談もある。別の棋士のサインが欲しいという相談(要望?)もあった。真面目に読む類の本ではない。考え方を少し柔軟にさせてくれた気がする。2019/05/04
Tanaka9999
6
笑える人生相談の第1巻。第3巻から逆に読む。第1巻が一番、真面目な、囲碁に関係がある回答があるような気がする。これはこれで面白い。2019/03/25