内容説明
マハラノビス・タグチ(MT)システムとは品質工学(タグチメソッド)で著名な田口玄一博士が考案されたパターンを認識する情報システムの技術です。
目次
基礎編(MTシステムのはじまり;MTシステムが役立つ分野;MT法とは ほか)
応用編(外観検査への応用;製造工程の管理への応用;医療分野への応用 ほか)
Q&A編(項目間の相関について例をあげて説明してください;「目的に対して均質な集団」の意味を説明してください;MTシステムの3つの方法の特徴と使い分けについて教えてください ほか)
著者等紹介
長谷川良子[ハセガワヨシコ]
古河電気工業(株)、日本大学理工学部航空宇宙工学科非常勤講師、保健学博士(東京大学)、技術士(情報工学)、情報処理技術者(システム監査)、MTシステム研究会委員(日本規格協会)、「品質工学」誌編集委員、品質工学論文賞銀賞(1999)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
放蕩長男
5
インドの偉大な統計学者マハラノビスと、タグチメソッドの考案者田口玄一博士の二人の名前からとられた、パターン認識のシステムが、MTシステムです。本書では、主に医療機関での患者の診断、未来の健康状態の予測などを例に取り、解説しています。健康診断、検査の項目は数多くありますが、パッと数値表を出されても、「じゃあ私は健康なの?不健康なの?」をなってしまいます。総合的に数値を判断するものさしを作ることができる、MTシステム。田口博士の考えは、工学以外にも適用できると初めて知りました。2016/08/04