量子コンピュータ

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784816341311
  • NDC分類 548.2
  • Cコード C0042

内容説明

現在のコンピュータはフォン・ノイマンによって提唱された、0、1の2進数で計算するノイマン型コンピュータです。近年、多くの研究者が、量子力学の原理に基づく量子コンピュータの研究を進めています。量子コンピュータでは、1であって0でもある、量子重ね合わせ状態をそのままデータとして取り扱えるので、膨大な量の計算が可能になります。本書は量子コンピュータの理論や、現在その開発がどこまで進んでいるのか、どういったことが可能になるのかについて、できるだけわかりやすく解説した入門書です。

目次

1 量子コンピュータ概論
2 現状のコンピュータとその限界
3 量子コンピュータはこうして生まれた
4 量子計算
5 量子コンピュータの論理構成
6 量子コンピュータの物理構成
7 量子コンピュータで何が変わるのか?

著者等紹介

西野哲朗[ニシノテツロウ]
UEC(電気通信大学)教授。1959年生まれ。1982年早稲田大学理工学部数学科卒業。1984年同大学院理工学研究科博士前期課程修了。同年日本アイ・ビー・エム株式会社入社。1987年東京電機大学理工学部情報科学科助手、1992年北陸先端科学技術大学院大学助教授、1994年電気通信大学電気通信学部助教授を経て、2006年より同教授。理学博士。回路計算量理論、量子計算量理論、計算論的学習理論などの研究に従事。1995年情報処理学会Best Author賞受賞。1998年人工知能学会研究奨励賞受賞。情報処理学会、日本ソフトウェア科学会、人工知能学会、日本数学会、ACM、IEEE、EATCS各会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kubottar

4
まるでSF小説にでてくる設定のような内容で、読んでいて知的興奮を覚えた。もしもこのコンピュータが実現すれば囲碁・将棋・チェスで、人間は完全に勝てなくなるというが果たしてその未来になったら人間の有り様はどうなっていくのか?2011/10/03

すがし

2
うむ、さっぱりわからん! アニメなどで単に「スーパー」スパコンの記号として扱われるだけの量子コンピュータの実体を理解したいと思い手に取ったのだが、文系まっしぐらの自分にはまるで理解できん!! せいぜい量子コンピュータはノイマン型の上位互換ではなく、2進法によらないという特長を生かして特定分野に特化した別系統のコンピュータだということが理解できた程度。反面人間同様に「間違い」を犯す可能性もあり、むしろノイマン型はこれからも人類のパートナーとして人に近づくことなく寄り添っていくのではないかとの意を強くした。2012/12/26

とと

1
自分がこれから携わることになる分野の、俯瞰的な知識を仕入れようと思って。アルゴリズムは一度しっかり勉強しないとかなって感じですね。 量子コンピューターで、何ができるのか、まだまだ分からないことだらけで面白い!量子の世界を操作するなんて(実際はそのごく一部だけど)凄いことで、それこそ神の領域にも見えるような。物理の根幹を担う量子世界のフロンティアを開拓するつもりで、これから勉強していきたいと思いました。2016/04/09

さっち

1
今まで読んだ図解雑学本の中で最高の興味深さと難解さ。計算量クラスと離散対数問題はいまだに意味が解らないw多世界解釈についても自分は誤解していたようだ。宇宙全体の重ね合わせとは壮大な……。終章の締め方もうまい。_誤植の指摘は例のごとくコメント欄に。2011/03/06

Yoshiki Ohira

0
広島大学大学院へインターンに行く際に課題図書として読みました2017/12/09

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