内容説明
人間の脳には、必要な情報を記憶するという機能だけでなく、不要な情報を忘れる、という重要な機能を備えています。また、自転車の乗り方やタイピングのように、練習した体の動きを、意識にのぼらせることなく、反射的に繰り返すことができます。よく体で覚えるなどと言いますが、これもれっきとした脳の機能のひとつです。このほかにも、脳には驚くべき機能が備わっています。そこで本書では脳が持つ機能が、どのようなしくみで実現できているかを、脳の構造、情報伝達のしくみ、大脳皮質、記憶と本能、小脳の働き、五感と脳、そして芸術と脳、のような7つの章に分けて丁寧に解説しました。
目次
1 脳の構造と各部の名前
2 脳の細胞と情報伝達のしくみ
3 大脳皮質の働き
4 記憶と本能
5 知らないうちに働く脳
6 五感と脳
7 芸術と脳
著者等紹介
岩田誠[イワタマコト]
1942年東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業。日本最後のインターンとして修練の後、虎の門病院、国立療養所下志津病院、サルペトリエール病院、モンテフィオーレ病院、東京大学医学部付属病院を経て、1994年より東京女子医科大学神経内科主任教授、1998年より同脳神経センター所長、2004年より同医学部長となり現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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