内容説明
約２５００年前の時代に孔子は生きていました。彼の生きていた時代と我々が生きる現代では、政治、社会、生活などさまざまな面が大きく変わっているに違いありません。しかし、彼の残した言葉は２５００年経った今でも確実に私たち日本人の中に息づいています。それは彼の教えが普遍的で本質を突いているからに他なりません。本書は、孔子の教えを現代に伝える『論語』をわかりやすく解説しています。
目次
第１章 論語と孔子の基礎知識
第２章 論語の人間観
第３章 生活のあり方
第４章 政治のあり方
第５章 学問と教育
第６章 孔子が重視した道徳
第７章 孔子の教えと後世における評価
著者等紹介
狩野直禎［カノナオサダ］
１９２９年、東京生まれ。１９５０年、第三高等学校、１９５３年、京都大学文学部史学科卒業。文学博士。聖心女子大学助教授を経て、京都女子大学教授、学長。現在、同大学名誉教授、中国古代中世史
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感想・レビュー
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Vakira
30
「友 遠方より来る また 嬉しからずや」おお～ これ知ってる。孔子だったか。孔子の教え儒教を理解したく他の本では儒教の内容が判らなかったので。やっぱこれ。ダイジェストで概略理解するのにもってこい。神が出てくる宗教ではなかった。一般大衆向けと言うより君子に向けたあるべき姿学。仁、礼を重んじる。儒教とはなんたるやざっくり知れて満足。2017/10/23
ブルーツ・リー
4
論語について理解を深めるために、読書。 自分の力だけで読んでいた時には、生活面だとか、精神だとかの面で、どう生きるか、という事だけに目が行っていたのだが、解説を読んで、もうちょっと広いところ、社会とは、教育とは、と言った問題にまで至る古典なのだな、という事が分かった。 ただ、政治、に関しては、孔子は生涯仕官せず、野に身を置いたように、理念こそあれ、実際の政務に関する思想があったのかは、やや過大評価の面もあると感じた。 特に孔子の時代に民主主義なんてものは無い訳で、現代の税制まで孔子から学ぶのは無理だろう。2022/09/23
Kei
1
論語本文読む前に、取り敢えず入門書として。論語がどういうものか、孔子が育った背景やどういう人かなど。 2500年も前の人なのにこんなにも普遍的で現代にも通ずる教えを伝えてたってすごいな。そう考えると人付き合いとかで悩めることって本当に昔から変わってないんだろうなと感じました。「誰にでも欠点はあるからそれを治す努力をしなければならない。そのアドバイスをするのが論語だ。」2015/04/10
\しおり/
1
読みやすい論語の本。右ページで解説した内容を左ページで図にまとめている。「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」や「己の欲せざる所、人に施すことなかれ」など聞いたことのある言葉が結構出てきて、儒学は日本に影響していると感じる。孔子の一生を貫いたものは「忠如」(まごころによる他人への思いやり)。ビジネス本や自己啓発本として、現代人にもとても役立つ古典だと思う。2013/07/07
双海（ふたみ）
0
ふーん。
