内容説明
君は、苦しみの中に差し込む眩しい光だ―。光夏は、ある出来事からクラス中で無視されていた。辛さに耐え、息を殺して過ごしていたある日、幼馳染みの千秋、春乃、冬哉と久しぶりに再会する。いじめの事実を隠す光夏だが、思い切って打ち明け、前を向けるようになる。しかし、ある違和感に気づいたとき、事態は急変する…。「光夏は、まだ自分を知らないんだね」全ての真実を知ったとき、奇跡の光が降り注ぐ―。
著者等紹介
汐見夏衛[シオミナツエ]
鹿児島県出身。教員として働くかたわら、休日には執筆活動をしている。2016年『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』でデビュー。2017年野いちご大賞を受賞した『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』がシリーズ累計18万部を超える大ヒットに。(すべてスターツ出版刊)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひすい ☁︎**
23
汐見さんの作品でタイトルに惹かれ購入☑︎ クラスの中で無視され必死に毎日、辛さに耐えてきた「光夏」に幼馴染の3人と久しぶりに再会。4人の絆を描いた友情ストーリー。無視をされていた理由を知った時は驚きましたが「光夏」の前向きに生きている姿に感動しました☺︎2021/02/20
あっきー
7
春夏秋冬をそれぞれ名前にもつ4人の幼馴染が、いじめに苦しむ1人を助ける青春物語。簡単に片付けられないいじめの問題は人の命さえ奪ってしまう。恥ずかしくていじめられていることを誰にも言えない。いじめられていることがプライドとして許せないという気持ち。リアルに悩んでいる学生がたくさんいるのだと想像すると心が痛む。2021/11/20
starly
7
小さい頃からずっと一緒の幼馴染みがいて、接する態度とか変わらない関係でいれるのは羨ましい。高校は幼馴染達4人と一緒だが、クラスが違い中々会う機会がなくまた主人公は幼馴染み達を避けて過ごす。ある日、ふいに接触をしてきた幼馴染み達。何故接触してきたのか?それがわかった時、違う視点からもう1度読み直したくなる作品。2021/10/12
*あんぶれら*
7
一気読み・号泣。 春夏秋冬の登場人物が好きすぎる。 その描写一つ一つが素敵です。 トリックに気づき始めたとき、胸がいっぱいになった。 何回も読み返したくなる一冊。2020/02/27
しん∞SHI−N
6
【本当の自分を知った時、その身に眩い光が降り注ぐ】クラス中から苛めを受ける光夏は、久方ぶりに幼馴染み達に再会する事で、秘密と対峙する物語。弱くても間違ってもいい、そう言ってくれる人があなたの周りにどれ程に居るだろうか?苛めを受けるのは苛められる本人にも問題があると心無い人は言うかもしれないが、今現在苦しんでいる人間には届かない。散々と独りでその苦しみを抱え続けた光夏にとっての燈火となる存在。それは己の事を大切に想ってくれる幼馴染み達。苦難を分かち合う友人が居る事が彼にとってどれだけ救いになるだろうか? 2022/08/04