内容説明
ある事件が元で両目の視力を失った瀬尾裕也は、手術後、事故の後遺症に悩まされていた。そんな裕也の姿を見た恋人で刑事の竜治は、同じ事件現場に居合わせながら、裕也を守れなかった事をひどく後悔していた。学生の頃から凶暴で危険な破壊願望のある竜治は、裕也以外は何がどうなってもいいという程、裕也に執着している。しかし、事件のことで刑事を辞めると言い出した竜治から裕也は距離を置いてしまう。次第にすれ違ってゆく気持ちに苛立ち、竜治の中で再び暗く危険な感情が目覚めてゆく。「裕也が離れていくとおかしくなる。失わないで済むなら人殺しでも平気で出来る」そんな竜治の闇に目をつけたひとりのヤクザが、刑事である竜治に揺さぶりをかけてくるが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
合縁奇縁
58
「灼熱を呼べ」の続編。何度読んでもいい話。夜光花先生が書く執着攻めが一番好きです。前作で失明していまった裕也は角膜移植の為に渡米し、見ず知らずの老人から封筒を受け取ってしまう…。腹が据わると裕也がすごく男前に見える。そんな裕也に惹かれた竜治はベタ惚れ。おまけの書き下ろしもラブラブで良かったです。2018/09/03
きなこ
10
電子書籍。前作が面白かったので。竜治の闇の部分がまたもやいらぬ者を引きつけて危険な状況に。裕也の爆発事件の後遺症や盗作事件も絡んで2人は度々辛い思いを…。でも前作で竜治に引きずられた形で関係を持ってしまった裕也が、命を掛けて竜治を止めた姿にようやく真の恋人同士になったなぁと感じた。どちらとも取れる含みのある終わり方だったけれど、竜治らしいのはこんな感じかな？と色々想像してしまった。2014/04/27
Yuri
8
電子書籍読み放題。がっつりBLで、シリーズ2作目らしいのですが、そこは軽く説明が入るので分かりやすい。 多分、この作家さんの普通の作品を読んでた気がするんだけど、どーなんだろ。 先の事故で失明してしまった調律師と、その親友の刑事。それは設定勝ちです笑2020/04/10
ちるる
8
『灼熱を呼べ』続編。タイトルがまるでハードボイルド。次から次へとトラブルが押し寄せて大変！な展開が面白かった。でも伯父さんの元恋人の存在が途中で消えました？できあがったカップルのその後らしく甘さが増えてます。受の姿勢が攻を真っ当に生きさせる！ことからブレてないので受優位は変わらず…攻はずいぶんとヘタレた印象（笑）ラストは急に湿っぽくなって驚きました。これは続きを期待しても良いのかなぁ？2011/05/29
BL小説メイン＠ネタバレ注意
5
★3.5。ちょっと詰め込み感があったけど、展開が気になり最後まで読める面白さでした。BLというより刑事とその恋人のサスペンス小説のような感覚で読んでしまった。萌え的には、せっかくのヤンデレ執着攻が受に飼いならされてすっかり丸くなって残念（笑）元爆弾魔だったくらいの潜在的狂気があるはずだから、ラストはもっと暴走してドロドロ展開でも良かったのになあ。執着愛よりも二人を取り巻くアレコレがメインになってたせいか、エロ多めな割には恋愛面の印象は薄かった。2012/11/04
