内容説明
「俺は誰も愛さない」そう言う倉方には、冷たい美貌と屈折した性格のどこかに、隠された秘密があるのかもしれない。大手デパートに勤める志紀にとって倉方の第一印象は最悪だった。人を見下したような視線、そっけない口調、どれをとっても下請けのデザイナーとは思えない態度の男だった。しかしある時、酔った勢いで倉方に絡んでしまった志紀は、そのまま倉方に抱かれてしまう。「お前がしつこいから抱いた」その後志紀に倉方はそっけなく言い捨てたが、志紀には倉方があからさまに他人を拒否する理由が気になり始めていた。冷たくあしらわれても倉方への想いが止められないと自覚した頃、倉方に激しい憎悪を抱く青年が現われて…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
那義乱丸
4
久しぶりに最後まで読むのが苦しかった。文章スタイルも言葉選びも好みから大外れ。極辛ですがご容赦を。カプと当て馬という3人の誰の恋情も理解できず。受視点で進むのだけど、攻のたった1行のセリフでその心情を分析してたりして唖然。その分析の根拠となる描写がなく、読み手の想像や推測の余地を残さず決め付けてしまうことが多く、閉口することしばしば。行きずりで関係を持った相手の背景も心情もわからないまま、受がマジ惚れとか言い出し呆然。心情描写も矛盾が多い。当て馬も然り。仕事描写も穴があるし。私には全く合わない作品だった。2011/11/10
有川槐
1
当て馬のレイプが好きじゃないので萎え萎えで読了。「俺が幸せに」でもレイプしたらいかんだろ。でもそれいっちゃったらBLって主役カプの間じゃレイプだらけなんだよね。くすん。まあ好きって言ってくれる人だったらやじゃないかぎりイエスマンなセックスライフを送ってきた受けなのでそれほどダメージがないのが救いか。でもそれがばれた時に怒った攻めにそれって僕のこと好きだからでは？と前向きに考えられる根性は好きだ。稜は高校生くらいのメンタルのまま24歳になってしまった人。榊さんはこういう人かかせたらうまいな。2015/02/04
うめうめうめたろう
1
榊さんの本は何度か読んで、どれも自分に合わなかったので、ずっと避けてたけど、この本はイラストの金さんに負けて読んだ。ああ、やっぱりそれなりの本だった。つまらない。受けも攻めも気持ちが全然伝わってこない。ああもう、時間とお金の無駄だった。2013/12/15
夜道
1
百貨店の企画部×ディスプレイデザイナー。同僚に失恋した時にやけ酒してボロボロになってたのに、攻めを好きになってからあっさりと同僚を全然なんとも思わなくなったっていう描写に「えっ」と思った。あっさりねー。あと、しょうがないというネタをどこかで使えないかなと思った自分は年を取ったのか。2、82013/06/07
ぬここ
1
攻めのトラウマ（？）が、もったいぶってた割に「え、そんだけ！？」という肩透かしだった。が、全体的に、ラブストーリーとしてはちゃんと萌えるところもあって、ラストの受けの言葉の「あなたがつけた疵はあなたが癒してくれなきゃだめなんです」でぐっときた。2011/05/24
