内容説明
工場で働く機械工のトレパーは、原因不明の不眠症でもう1年365日眠っていない。体重は以前の1/2近くまで減少し、すでに生きた屍と化していた。ある日、彼は自宅の冷蔵庫に「____ER」と書かれた不気味なハングマン・ゲームの貼り紙を見つける。一体誰が、何のために貼りつけたのか。そしてその日を機に、彼の周りでは不可解な出来事が続き始める。工場に現れたアイバンと名乗る謎の男。同僚ミラーの片腕切断事故。自分をつけまわすナンバープレート743CRNの赤い車。これは彼を陥れるための仲間たちの陰謀なのか。必死で真相を解明しようとするトレバーが、謎のハングマン・ゲームの最後の文字を判明させたとき、恐ろしい真実が浮かび上がる…。時間と場所、人物でさえ超越した大胆不敵な設定、緻密な構成に世界各国の映画祭で話題騒然となった、衝撃の問題作。
著者等紹介
入間真[イルマシン]
1959年東京都生まれ。早稲田大学卒。家電メーカー勤務を経て、フリーランス・ライターに
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