目次
詩の本
カンテ・ホンドの詩
組曲集
歌集
ジプシー歌集
ニューヨークにおける詩人
イグナシオ・サンチェス・メヒーアスへの哀悼歌
ガリーシアの六つの詩篇
タマリット詩集
暗い恋のソネット集
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペグ
46
太陽が月が星が風が〜子供達のお喋りがジプシーの娘達のカスタネットの音が言葉になって私を包みます。そして言葉は空を駆け巡ります。小さな子らよ、牧場で歌え。笑い声で風に穴をあけながら! (聖サンティアーゴ)より解説の中で友人アントニオ マチャートの詩(グラナダで犯罪が行われた)も暗殺された友への愛に溢れて、心に響きました。ロルカの詩はとても絵画的でした。2016/11/12
Mori
11
GLIM SPANKYのロルカという曲でずっと興味をもっていた詩人。それが、沢木耕太郎さんの深夜特急の終盤で主人公がスペインの青空市でロルカのスペイン語版の詩集を探す件が描かれて、手に取る決め手になった。詩というものに馴染みがないため、暗喩に苦戦。これが原本なら尚のことだったのだろうと思うが、時間を置いて再読に挑戦したい。2020/03/19
磁石
7
明るい日差しと爽やかな風が、見るだけで溶けこんで消えてしまうような死の暗闇と、同居している詩。スペインはほかの国々とは違って、死というものを国民的な娯楽として愛でているという解説があった。タナトスというものは、後天的に作られたものではなくて人が本来持ち合わせている欲求なのかもしれない。それを忌避することなく、生活や文化の一部として取り入れているがために、詩の中にある死が不自然にならない。だからこそ、日本人の自分にも時代をも超えて、彼の詩が響くのだろうか。2013/09/30
吟遊
5
代表作のジプシー歌集にかぎらず、前後の詩集からセレクトされてコンパクトにまとまっている。良い訳なのでは、と思う。2015/11/14
第9846号
5
張りつめたギターの弦の様な緊張感、底のない亀裂、全てを漂白するスペインの陽光。スペインに行ったことないけど、ロルカの詩を読むと、これらをいつも感じる。2011/07/20