ニュースがまちがった日―高校生が追った松本サリン事件報道、そして十年

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ニュースがまちがった日―高校生が追った松本サリン事件報道、そして十年

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784811807140
  • NDC分類 070.15
  • Cコード C0036

出版社内容情報

高校生がメディアを逆取材インタビュー! 冤罪報道はなぜ起こったか。学校そばで起きた事件に疑問を抱いた高校生たちが報道記者の証言集を制作、過熱する事件報道の原点を読み解く渾身のドキュメント。メディア・リテラシー実践書でもある。

プロローグ 松本サリン事件発生
 学校の目と鼻の先で事件は起こった
 農薬調合ミス? 被疑者不詳の家宅捜索

第1章 もうひとつの学校──放送部、ニュースを追う

1 朝から晩まで協働クラブ
 放送部は「もうひとつの学校」
 先生、もしこの報道がまちがっていたら?
 警察がまちがうと、メディアもまちがう?
 今度はニュースがオウム一色に
2 部活は仕事場
 地下鉄サリン事件で急転、いっせいに謝罪放送
 表現作品は、つくって壊して再構築する
 部活最初のハードルは親の反対
 放送部の「甲子園」、NHK杯コンテスト
3 テレビ報道を追え
 報道被害の当事者・河野義行さんを取材
 高校生の実感ときり結ぶ取材の切り口はどこに?
 新聞とテレビ、どちらを追うか
 マスメディアができない取材をしよう

第2章 ニュースの裏側──現場記者を取材する

1 現場でなにが起こっていたか
 取材しても、されることはないマスメディア
 発生当夜から翌朝第一報まで
 東京発で「薬品調合ミス」情報が入る
 警察情報とキー局とのはざまで
 現場記者には見えない全体像
 河野さんr> 「相手を知る」ことで視聴者が変わる
 信越放送を再取材する
3 マスメディアの「弱さ」
 放送部のNHK取材をTBSが取材?
 資料集制作に向けてNHK長野へ
 「農薬調合ミス」情報は、なぜでたか
 現場記者からの情報を、デスクはどう判断するか
 批判ではなく、弱さを描いた

第4章 メディア・リテラシーの旅──批判を越えて
1 消えない壁
 「ニュースの森」でビデオ証言集が放送される
 突然の電話、あわてる記者からの要求は……
 マスメディアは他人の批判は得意だが
2 授業もメディアだ
 部員のきみたちが授業をすればいい
 「教える」ことのプレッシャーがのしかかる
 1時間め 初めての先生役に顔面ソーハク、脂汗
 2時間め 映像実験を交えた授業に教室が沸く
 授業って、双方向メディアだ
3 「受け手と送り手」再考
 文化祭で一般の人を対象に公開授業
 伝えれば伝えるほど拡大するギャップ
 受け手と送り手が融合する仕掛けを探る
4 「記者の一日」授業づくり
 記者の一日を密着取材して、授業をつくろう
 もめる職員会、「超法規的に……」
 プロの取材スタッフには

内容説明

高校生がマスメディアを逆取材。メディアのこの「弱さ」は麻痺を促進する。放送部員たちはその構造をみごとに露呈させた。本物のメディア・リテラシーへのヒントがここにはある。

目次

プロローグ 松本サリン事件発生
第1章 もうひとつの学校―放送部、ニュースを追う(朝から晩まで協働クラブ;部活は仕事場 ほか)
第2章 ニュースの裏側―現場記者を取材する(現場でなにが起こっていたか;「テレビは何を伝えたか」音声作品づくり ほか)
第3章 メディアの特性を知る―ビデオ証言集づくり(報道部長に聞く;メイキング・ザ・ビデオ証言集 ほか)
第4章 メディア・リテラシーの旅―批判を越えて(消えない壁;授業もメディアだ ほか)
エピローグ 十年めの放送部・保護者同窓会

著者等紹介

林直哉[ハヤシナオヤ]
1957年、長野県生まれ。高校教師。長男出産時のトラブルから、「ふつう」「みんな」という言葉に疑問をもつ。以後、放送部活動に関わり、だれでも知っているが簡単に答えられないテーマを生徒とともに掘り起こし、作品化してきた。学校づくり、コミュニティづくりの基盤として、生徒会と放送部の可能性の広がりに力を注ぐ。演劇「NEWS NEWS」「長野版オペラ魔笛」などステージ表現のプロデュースもおこなう。2000年から東京大学大学院情報学環に設置されたメルプロジェクトにリーダーのひとりとして参加、03年度より同機関に派遣され、メディア教育の可能性を研究している。長野メディア・リテラシー研究会事務局長、梓川高校教諭
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感想・レビュー

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なー

5
「一番遅かった時は朝4時だった」高校の放送部の部活動終了時刻の話である。4時て。こんな部活があるのかとびっくりした。事件当時まさに高校生だった私は、情けない事に自分の事で頭がいっぱいで事件の記憶がほぼ無いに等しい。本当に情けない。マスコミの誤報を世間も鵜呑みにして、罪のない一般人を犯人扱いしたという前代未聞の事件を高校生達が取材して出来上がった作品。高校生達が伝えたかった事とは…?正直「この本を書いた先生の作品」になっている気もするけれど。2019/12/02

saemo

3
世紀の誤報『松本サリン事件』について、メディアが何故犯してしまったかについて放送部の高校生たちが取材した過程を記したドキュメンタリー。まずニュースがまちがわないことの方が少ないというのは置いといて、高校生たちだからこそメディア・リテラシーについて迫ることが出来たのではないかと思う。テレビの影響力を考えると学生のうちに一度は手にとって貰いたい本。2009/08/10

おたきたお

0
高校の放送部による松本サリン事件の検証番組作成過程を顧問の先生がまとめた本。教育論、マスコミ論、コミュニケーション論、組織論など様々な側面で有意義な力作。情報媒介モデルとして、授業とマスコミの共通性に着目した、生徒による授業は圧巻。課外活動を中心に活動された著者のパワーに脱帽。著書の結論は心底同意する。「あえて「敵」をあげるのであれば、(中略)「正しいあり方」という「固定概念」である。(中略)変わっていく関係性を追い求めつづけることこそ、私たちがいま、おこなわなくてはならないことである。」(P248)2006/01/01

nody

0
マスメディアの弱さ、批判への過剰反応/メディア批判病(演出は御法度?)/青い血/関係性のリテラシー、コミュニケーションのバランサー2013/08/26

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