出版社内容情報
★「こんな不況でよかったね。
親や先生は将来のためにがんばりなさいと言うけれど、
そんな生き方はみんなカラ手形になりました」
★義務教育から大学院、2年間のオーバードクターを含む24年の学生生活。
そして偏差値四流校から東大までの教師生活。
学校教育の受益者にして被害者という上野千鶴子が直言!
★評価に怯える優等生シンドロームの東大生、
子育てに追い込まれた「音羽の母」。
学校的価値に覆われた息苦しい社会をどう超えるか。
★学校はけっして人生のすべてじゃない。
こちらがダメならあちらがある、会社がつぶれても私は生きられる……
多元的な価値を見いだし、生き抜く「知恵」をつけよう。
これは希望のメッセージです。
1 東大生、この空洞のエリートたち
おそろしく素直だった東大生/講議を要約しただけのレポート/東大でもついて
回る偏差値/評価されることに怯えつづけて/学校とは失敗してもいいところ
2 学校に侵食される社会
近代の制度としての学校/「頭の競争」は機会均等で公平か/敗者に現実をどう
納得させるか/優等生のがわにある不安/学校的価値におおわれた社会
3 少女・母・OLたちの学校トラウマ
学力を売るか、女を売るか/エリート女性がエリート男を求める理由/売春によ
る女性性の奪還……「東電OL」/失敗を許されない子育て……「音羽の母」
4 学校は授業で勝負せよ
ムダ金になりつづける教育投資/オリジナリティとは「異見」のこと/消費財として
の学位/教師は「わかる」快感を提供できるか/知育限定の「小さな学校」でたくさんだ
5 授業で生存戦略、教えます
「小さな問題」から取り組んでみる/一次データから情報を絞りあげる/インタビュー
で関係の結び方を学ぶ/動くことで偏差値コンプレックスを乗り越える
6 上野千鶴子の楽屋裏
私は僧院
内容説明
東大生までをも覆う選別と競争の不安。「学校的生き方」と決別する戦略と提言。
目次
1 東大生、この空洞のエリートたち
2 学校に侵食される社会
3 少女・母・OLたちの学校トラウマ
4 学校は授業で勝負せよ
5 授業で生存戦略、教えます
6 上野千鶴子の楽屋裏
7 ポストモダンの生き方探し
著者等紹介
上野千鶴子[ウエノチズコ]
1948年生まれ。社会学者。京都大学大学院博士課程修了。平安女学院短大、京都精華大学などをへて、現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。著者が「記念すべき処女喪失作品」と呼ぶ『セクシィ・ギャルの大研究』(光文社・1982)以来、フェミニズムの立場から論壇で話題を提供しつづけるかたわら、『女性学年報』を編集して日本の女性学を手弁当で育てあげた一人。いまも講演のたびに「行商」と称して『年報』の宣伝はおさおさ怠らず、また在野の女性の集まりにも精力的に駆けつける
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感想・レビュー
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