出版社内容情報
ポスト・バブル、ポスト・オウムの思想と文化の混乱を読み解き、教育を覆うニヒリズムを内破して、学びの身体を蘇生する八編の対話。
〈学び〉〈ケア〉〈祈り〉へとむかう越境する教育学。
I 喪失する身体
★教育における死と身体×養老孟司(解剖学)
……唯脳化社会から生身のからだをとり返す
★分裂する魂と肉体×藤原新也(写真家・作家)
……「透明な存在」を生きる子どもたちへ
★魂の危機を越えて×中沢新一(宗教学)
……祈りの復権へ
II 表現する身体
★ことばはからだぐるみで×谷川俊太郎(詩人)
……できあいの物語を拒絶する
★創造という経験×三善晃(作曲家)・松岡心平(日本中世芸能)
……「自己表現」の呪縛を超える
★装置としての学校×芦原太郎(建築家)・鮎川透(建築家)
……建築を変えたら、何が起こる?
III 越境する身体
★若者たちの二十一世紀×趙 恵貞(文化社会学)
……「生産と競争」から「再生産と循環」社会へ
★国民国家と教育×栗原 彬(政治社会学)
……近代の歴史観と教育の脱構築を構想する
内容説明
多様なジャンルを交差する8編の対話は、ポスト・バブル、ポスト・オウム以後の思想と文化の混乱を読み解き、教育を覆うニヒリズムを内破する言葉を創出して、学びの身体を蘇生する。
目次
1 喪失する身体(教育における死と身体―唯脳化社会から生身のからだをとり返す(養老孟司)
分裂する魂と肉体―「透明な存在」を生きる子どもたちへ(藤原新也)
魂の危機を越えて―祈りの復権へ(中沢新一))
2 表現する身体(ことばはからだぐるみで―できあいの物語を拒絶する(谷川俊太郎)
創造という経験―「自己表現」の呪縛を越える(三善晃;松岡心平)
装置としての学校―建築を変えたら、何が起こる?(芦原太郎;鮎川透))
3 交差する身体(若者たちの二十一世紀―「生産と競争」から「再生産と循環」の社会へ(趙恵貞)
国民国家と教育―近代史を脱構築する(栗原彬))
著者等紹介
佐藤学[サトウマナブ]
1951年広島県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。教育学博士。東京大学大学院教育学研究科教授。教育方法学
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