著者等紹介
なかだえり[ナカダエリ]
1974年岩手県一関市生まれ、高校まで一関で過ごす。一関第一高等学校卒、日本大学生産工学部建築工学科卒、法政大学工学部建築学科修士課程修了。現在、東京・千住にておよそ200年前に建てられたといわれる「蔵」をアトリエとし、フリーランスでイラスト、執筆、建築設計など多分野で活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫 綺
77
260年余りを大津波4回も受けながら生き残った一本松。柔らかなタッチとステキな色合いが、逆に悲しみを深くする。2012/12/22
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
50
東日本大震災で奇跡的に残った高田松原の一本松に纏わる話。高田松原の生い立ちとともに、植樹され松原とそれを守り続けてきた歴史。被災しながらも流されなかった一本松。震災があった証として、語り継ぐ事の大切さを感じた。 2019/04/10
けんとまん1007
50
読み終えたあと、ニュースで知った。伐採されることになったと。この本に出合って、本当に、数多くの松の代表として、残ったのではと思った。それは、松だけでなく、そこに関わったこれまでの人も含め、あるいは、そこにあるものすべてに対して。記録、記憶に残るものであるが、やはり、あること自体の意義は大きい。2017/12/24
gtn
41
樹齢二百数十年、先人より使命を託され、人々を守り続けてきた一本松。明治より三度の津波に耐え忍んできたが、先の大津波により、七万本中、たった一本生き残る。先人の知恵を伝える唯一の存在だった松を、今度は、家族、知人を亡くした方々が必死に守ろうとする。悲しみ、苦難ゆえに感得された深き思い。後世はそれを学んでいく義務がある。2023/01/23
panashe
38
3.11東日本大震災。陸前高田の一本松はあの日、4度目の震災をじっと耐えて生き延びた。震災の度頑張って来た一本松。陸前高田の人々の介護もあって少しずつ元気になってきたようだ。少しづつ風化されつつある記憶。あの震災を忘れてはならないと思う。2017/11/22