内容説明
“旅の観察家”林丈二の旅行術。表題作ほか…魚をとる猫通り・犬の落し物・キノコの宿・霧にむせぶ部屋・ローマの牛乳・メトロ劇場・ルーアンの小便小僧・ブロアのブタかつぎ・クレルモンフェランの鯨…など。
目次
動物に出会うの巻
動物園がおもしろいの巻
宿と親しむの巻
街を歩くの巻
図像と遊ぶの巻
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
93
読友さんのレビューに魅かれて手に取りました。 本物の生きた猫を看板猫としているブリュッセルの果物屋さん、魚をとる猫通り、犬の落し物、ローマの牛乳など、ヨーロッパの街角で出会った動物、小便小僧や小便少女などの"モノ"を楽しく紹介してくれています。そう、"街角図鑑"なんです。 面白かったのは、馬車による建物の破壊を防ぐ目的の鉄の支柱・ボラード。これは日本の京都の"いけず石"と同じではありませんか。洋の東西を問わず、同じモノが街角に在ったなんて、実に面白いです。2022/06/25
yomineko@猫と共に生きる
65
思いのほか面白く、時々爆笑しながら読んだ。表紙についてはいともあっさりと終わっていたw1990年代のフランスの田舎は日本人が珍しかったと書いていて驚き。今はどこにでもいるイメージです。因みにドイツ人もどこにでもいるそうです。美大出身なのに絵が下手うまでそれも笑えるwしかも字が恐ろしくひどいw70年代から90年代のヨーロッパに行きたかったなぁ。とっても味のある本でした📚2022/06/02