内容説明
あなたは間違えた意思決定の手法に捉われていないだろうか?意思決定を誤る人たちは、都合の悪い現実は無視しがちである。全力をあげて事実を曲解しようとしてしまう…。本書は、人が正しく意思決定をする際の、隠れた「能力」に注目した画期的な書である。
目次
意思決定に関する人間の隠れた能力
消防隊から学んだこと
認知に基づく意思決定モデル
直観と意志決定
メンタルシミュレーションの力
ビンセンズの撃墜
メンタルシミュレーションと意思決定
発想を転換する
非直線的なアプローチによって問題解決する
見えないものを見る〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
108
この本はかなり以前に購入して積読でしたが、意思決定の本にしてはかなり面白い本だということがよくわかりました。人間の隠れた能力というもの、あるいは潜在的なものに注目して意思決定を論じています。さまざまな例を50近く取り上げて論じているのでかなり納得性があります。2016/03/05
鬼山とんぼ
1
うーん、大学で経営戦略論を専攻し結構一所懸命に勉強していた者ですが、私の感覚では「専門家は自分の引き出しを持っており、瞬時に結論を下すものだ」という、ありきたりの結論を確認するために、あれこれ人手を使ってインタビューや調査をしただけのことという印象。分厚い本の割にああやっぱりそうですか、という程度の納得があっただけで、あまり面白くなかった。企業経営者、株式投資家、漁師でも、時々刻々変わる状況で瞬時の意思決定を迫られる人々は、本書の言うRPDプロセスで判断しているものだ。 2019/04/19
テキィ
1
勉強になりました。表紙が地味ですね。こういう研究に真剣お金を出すのは軍だけなんでしょうか?2008/10/16
0422
0
いい。分析細かい。2016/05/24
Q
0
熟練者は困難な意思決定を豊富な経験を元にして瞬時に決断することができるという事例本。多くの事例は消防士の例。本書の前半は如何にして限られた状況下で最良の選択ができかに重点を置いて話が展開される。後半は集団による意思決定など少し焦点が定まらない話題が多い。少なくとも集団による意思決定についてはソフトウェア開発など別の事例本を読んだ方が良いだろう。2021/04/04