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百年前の山を旅する

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784808309381
  • NDC分類 291.3
  • Cコード C0075

内容説明

テクノロジーを遠ざけて山に登る“サバイバル登山家”は、さらなる「手応え」を求めて、古の山人や明治の登山家の足跡をたどりはじめた。股引、脚絆にわらじという出で立ちで―。自由と野性に溢れる紀行文集。

目次

過去とシンクロする未来
一〇〇年前の装備で山に入る―奥多摩・笹尾根縦走
日本に沢登りが生まれた日―奥秩父・笛吹川東沢溯行
ウェストンの初登攀をたどる―北アルプス・奥穂高岳南稜登攀
鯖街道を一昼夜で駆け抜ける―若狭~京都北山・小浜街道針畑越
「ある登攀」を追いかけて―北アルプス・白馬岳主稜登攀
黒部奥山廻りの失われた道―北アルプス・小川温泉~鹿島槍ヶ岳
火を持ち歩くということ―北アルプス・鹿島槍ヶ岳北壁登攀~八峰キレット縦走

著者等紹介

服部文祥[ハットリブンショウ]
1969年横浜生まれ。大学時代のヤブこぎやラッセル山行を基礎に本格的に登山をはじめ、オールラウンドな登山を実践してきた。1993年3~4月知床半島全山単独スキー行。クライミングでは剱岳や谷川岳一ノ倉でのフリーソロ。アイスクライミングでは谷川岳一ノ倉第三スラブや仙丈岳岳沢のフリーソロ。山スキーでは甲斐駒ヶ岳黄蓮谷右股初滑降や北アルプス黒部別山東面初滑降など。1996年にカラコルム・K2(八六一一m)登頂。1997年以降、冬の黒部や剱岳東面で冬季初登攀を複数おこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュール リブレ

12
いつの時代も、山に登る人たちはいたのだけど、今のようなスポーツ的な時代と違って、100年前の姿を振り返って山に登ろうとすると、さて、ギャップがどのようになるのか。そんな気持ちで読んでました。昔の人は我慢強かったなぁ。2011/04/14

run

9
「百年前の山って?」と思ったら、雨具も水筒も持たず、当時に習い綿のシャツに草鞋での山行体験。とても興味深く面白かった。2015/10/12

roatsu

7
男のロマンというか普通に見たら酔狂な試み。でも日本の登山黎明期を思っての実証は真摯な山への向き合い方の一つと思います。真似をする気も実力もないけど、書かれているような試みには共感して臨場感ある文章を楽しませていただきました。今から見て不便極まりない装備はさておいて、先人たちも眺めた木や風景、たどった道とかいつもの登山に心の目も合わせることはなかなか山行を豊かにしてくれるなと実感。2014/03/07

石野卓球

5
面白かった。サバイバル登山のネタのイメージが強いが、今回はそれは前面に出ておらず、よかった。昔の人の恰好をまねてみるなど、無駄なことをまじめにやっているのがよかった。想像するのは面白い。2014/02/02

びいたな

4
山や古道といった場所に行くと過去に思いを馳せる事が多く以前から興味があったが、そんなときに昔の装備での山行を実践しているという本を発見。著者は食料を現地調達しながら山をいく「サバイバル登山家」で山雑誌「岳人」のライターをしている方。100年前の紀行文を追体験したり古文書の地図から実際その山に入り、道や痕跡を探しながら現地を調査したりする。その模様や「便利さにより失われるものとは」という普遍的なテーマへの考えが、情熱的で内省的でありつつ論拠がわかりやすい冷静な推考も保った筆致で書かれており面白く読めた。2014/07/07

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