土が変わるとお腹も変わる―土壌微生物と有機農業

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土が変わるとお腹も変わる―土壌微生物と有機農業

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784806716310
  • NDC分類 615
  • Cコード C0045

出版社内容情報

日本の農地の25%を有機農業に、それ以外の全農地も化学肥料や農薬を削減する----日本でも生物多様性の激減と気候危機に適応した農政転換がおこっている。とはいえ、有機農業面積はわずか0.5%。病害虫や雑草が多い日本では、ゲノム編集技術やドローン、AIといったハイテク技術の実装がなければ不可能だというのが世間一般の見解だ。

実際には欧米はもちろん、日本以上に高温多湿なインドや台湾などでも有機農業は広まっている。そのカギは、4億年かけて植物と共進化してきた真菌、草本と6000万年共進化してきたウシなどの偶蹄類にある。 本書は、最先端の研究を紹介しながら、土壌と微生物、食べ物、そして気候変動との深い関係性を根底から問いかける。世界各地で取り組まれる菌根菌を活かした不耕起自然農法や自然放牧での畜産の実践事例は、「一度失われた表土再生には何百年もかかる。化学肥料や有機堆肥がなければ農業はできない」という通説を見事に覆していく。

腸活や健康を考えれば有機農産物はコスパがいい。川下の消費者意識がカギと、国をあげて有機学校給食を推進するデンマーク。森林、海、農地の循環と地域経済再生のコアに土づくりを据える大分県臼杵市。篤農家が在野で開発した農法を横展開して、流通や消費を総合的にガバナンスすればどうなるか。「有機」こそが、日本の食べ物を担う、あたりまえの農業であることがわかるだろう。

内容説明

最先端の研究を紹介しながら、土壌と微生物、食べもの、そして気候変動との深い関係性を根底から問いかける。世界各地で取り組まれる菌根菌を活かした不耕起自然農法や自然放牧での畜産の実践事例が、「一度失われた表土再生には何百年もかかる。化学肥料や有機堆肥がなければ農業はできない」という通説を見事に覆していく。

目次

第1章 有機農業で洪水と旱魃を防ぐ―ヨーロッパの洪水とオーストラリアの緑野を結ぶ土壌とは
第2章 土が健康なら無肥料で農業ができる―根からの液体カーボンと菌根菌ネットワークの共生進化
第3章 草本と偶蹄類の共進化が生み出した肥沃な土壌―野生動物の行動パターンを模倣して肉牛を飼育しながら地球温暖化を防ぐ
第4章 表土は根から放出される液体カーボンで作られる―化学窒素肥料と菌根菌
第5章 土壌カーボン・スポンジで地球を冷やす―緑・土壌・微生物による水循環の再生が地球を蘇生させる
第6章 生物はプチ飢餓が常態―土壌にカーボンを再び戻すことが大気中の二酸化炭素を減らす
終章 消費を変えれば腸も健全化し土壌と地球も再生する

著者等紹介

吉田太郎[ヨシダタロウ]
1961年生まれ。東京都杉並区で育つ。筑波大学自然学類卒。同大学院地球科学研究科中退。大学では地質学を専攻。東京都及び長野県の農業関係行政職員、長野県農業大学校教授、有機農業推進担当職員。2022年3月に定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

54
山懐の段々畑で家庭菜園を少々。最近「有機農法」という言葉を耳にすることがあり、理解を深めるべく本書を手に取る。土壌資源の回復から地球温暖化の最終的な解決まで、「有機農法」による再生農業革命のメリットが詳細に説かれる。今まで、肥えた土などと漠然と理解していた事柄について、地球レベルの課題を、分子レベルで解法を考えることは、大きな発想の転換であり、是非成功させたいと思う。最近の食材のミネラル不足や雨は微生物が降らせるということなど、新知見も得られ興味を惹かれる。文章は、発言者の名前や註が多く、読みにくい印象。2023/06/13

kamekichi29

4
土壌微生物、菌根菌関連を読んでいて見つけた本。人間に腸内細菌が重要なのと同じで、植物には土壌の中にいる微生物が重要。少し前に読んだ本も参考にされている箇所もあった。気候変動に関連した事柄も出てきました。合成肥料を作るために二酸化炭素をたくさん排出している。土壌を耕作して、施肥して農薬使っていると、ますます土壌が痩せ衰えるらしい。文章が読みづらいところもありましたが、興味深い事柄がたくさんでした。本書は著者の関連著作の3冊目ということなので、前作も読んでみたいと思います。2022/06/28

くらーく

2
もう少し自分に知識があれば、もっと理解が深まるとは思うのだが。何しろ分からないことだらけで。また、あまり読まない分野なので、本書で述べられている農法が認められているのかどうか分からない。 ただ、これが事実で将来の農法になるのであれば、緑の革命だろうね。 あと、今でも食料は足りていて、分配が問題って言うところは、お金と同じだね。有り余る資源(食料、お金)が適切に分配されれば、貧困も解決なのにねえ。 健康等については疑問。病気が増えたような書き方だけど、単に長寿になっただけじゃ無いのかねえ?2022/05/29

nao

1
菌根菌の話を中心に、再生農業の最前線について多くの事例を紹介している。土壌生態系を甦らせることが農業にとってもいかに重要かがよくわかる。最後は人間の健康と土壌や細菌についても考察。とても興味深い。2023/12/24

Go Extreme

1
地球の危機: 有機農業で地球を冷やす 重労働低収量の有機農法→再生農業 世界ですでに始まっている再生農業革命 洪水と旱かん魃ばつを防ぐ: 気候変動で多発する洪水と旱魃 菌根菌 ダストボウル カバークロップ革命 土が健康なら無肥料で農業: 農業とともに始まった地球温暖化 菌根菌ネットワーク 草本と偶蹄類の共進化: 草は齧られると成長 表土: 化学窒素肥料と菌根菌 土壌カーボン・スポンジ: 水循環の再生 生物はプチ飢餓が常態: 土壌、食べ物、ヒト、地球のつながり 消費を変えれば腸も健全化し土壌と地球も再生する2022/04/30

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