内容説明
大規模農業と私たちの日々の食生活、人口増加、エネルギー使用量、食料廃棄、温暖化―さまざまなデータを集めて地球の変化を数値化。全米図書賞に輝く女性科学者が、大きくてやっかいな問題を解決する道筋を平易に説く。
目次
第1部 生命(著者、気候変動に取り組む;増え続ける人口;延びた寿命;都会を目指す)
第2部 食物(穀物の過剰生産;太りすぎた家畜;過保護な魚たち;炭酸飲料は砂糖がいっぱい;作っては捨てる)
第3部 エネルギー(エネルギー使用量の急増;頻繁な移動;植物は燃料不足解消の救世主か;タービンは回る)
第4部 地球(変化した空気;気候温暖化;解けていく水;水位の上昇;大いなる別れ;もうひとつの道)
付録 無駄を減らす
著者等紹介
ヤーレン,ホープ[ヤーレン,ホープ] [Jahren,Hope]
地球生物学分野が専門の科学者。2016年にはタイム誌から、世界で最も影響力のある100人のひとりに選ばれた。これまでにフルブライト賞を3度受賞している。2008年から2016年までホノルルのハワイ大学に終身在職権のある教授として在籍。現在はノルウェー科学文学アカデミーのメンバーで、オスロ大学教授。前作『ラボ・ガール』(化学同人)は、全米批評家協会賞(自伝部門)を受賞
小坂恵理[コサカエリ]
翻訳家。慶應義塾大学文学部英米文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kubottar
17
次はハイブリッドカーかなあ2021/06/18
がんもどき
8
地球環境に人類がどれだけ負荷をかけているかが説かれた本。何が環境に良くないかが提示されているが、いかにそれらなしで生きていくかはあまり書かれていないような…。ちょっと独りよがりな部分が見えて、最近はやりの環境保護安泰の行動と被る部分が多いなと感じる。人類が環境負荷を減らすにはエネルギーにかかる代金を増やして余剰分を環境保護に使えばいいんじゃないかとちょっと思ったりもした。2022/11/12
Q_P_
1
データが語っているにはいますが、著者の感情いっぱいの思い出話などが絡められていて、それが余計なバイアスになって読みにくいです。著者には考えや行動を変えて欲しい人がいてるのでしょうけど、この書き方が考えを変えることの妨げになっているのではと感じました。2022/03/12
K
1
炭酸飲料1つとってもペットボトル問題、人工甘味料の元になるとうもろこしの生産過程で起きる問題(遺伝子操作、大量の除草剤と殺虫剤で土壌がやられる、大量生産するための土壌を確保etc…)がある。大量生産大量消費の生活を続けていたら化石燃料の使用は減らないのでますます地球温暖化が加速する。身近にあるものがどこでどうやって作られているのかを知り、それが必要なのかどうか、必要ならば使用頻度を減らせるかなどを1人1人行わないと改善しないだろう。2021/04/02
くるぶし
0
飛行機や車での移動が必要ないとまでは思わなかった。移動に時間がかからない手段は他のことに時間を使えるため有意義だと思う。食料の廃棄については、必要としてるところに行き渡るべきだと思う。2021/06/02