天然アユの本

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天然アユの本

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784806715108
  • NDC分類 487.61
  • Cコード C0045

出版社内容情報

ロングセラー『ここまでわかったアユの本』、10年ぶりの改訂版。天然アユを増やし、豊かな川を取り戻すために何ができるか。

ロングセラー『ここまでわかったアユの本』、
10年ぶりの改訂版。

この10年の間で、
長良川の天然遡上アユが準絶滅危惧種に指定され、
かつて「死の川」と呼ばれた多摩川で、天然アユが増加している。
また、奈半利川では科学的なデータを積み重ねて、天然アユを増やす取り組みが成功した。
全国の川に潜り続けている著者が目の当たりにした、急激に変化する河川の現状と、その中でたくましく生きるアユ。
天然アユを増やすため、豊かな川を取り戻すために何ができるか、
その答えを見出すヒントがこの本に。

はじめに
アユの一生
アユがわかる用語解説

第1章 アユの四季  
夏  
1 アユにとって「なわばり」とは何か?
2 なわばりアユと群れアユの戦い?
3 カワウにおびえるアユ
4 アユも避暑をする――土用隠れ
5 アユのストレスと冷水病
6 アユと釣り人が水をきれいにする――川の掃除屋

秋  
1 まだ謎の多いアユの降下行動
2 産卵場はどこにできるのか?
3 知っておきたい落ち鮎漁の話
4 卵を食べるアユ
5 6ミリの生き残り戦略――海に下るアユ

冬  
1 アユは海のどこにいるのか?
2 どうやって浅所へ移動するのか?
3 稚魚の群れ
4 海で何を食べているのか?
5 波打ち際でのアユの生活
6 海での分布と広がり――川を離れた仔アユの行方
7 海での生き残りと遡上量
8 和歌山の漁師さんとの出会い
9 河口域での最近の研究から
10 わずか1年の寿命なのに、ふ化期間はなぜ長い?

春  
1 どうやって上るべき川を見つけるのか?
2 生まれた川に帰る?
3 変態するアユ
4 遡上にまつわる誤解
5 遡上を急ぐアユと急がないアユ
6 なぜ川を上るのか?
7 どこまで上るのか?

第2章 変化する川とアユ
1 危機に瀕する、日本の川の生態系
2 川の濁りがひどくなった
3 伏流する水が少なくなった
4 漁場を診断する
5 大量に存在する「上れない魚道」
6 海にたどり着けない仔アユたち
7 魚に配慮することの難しさ
8 ダム湖でたくましく生きるアユ
9 ダムのある川

第3章 アユの放流と漁協
1 放流種苗の種類と特性を知る
2 放流された湖産アユの運命
3 ベストなアユの密度とは?
4 種苗放流の功罪
5 放流だけではアユは増えない
6 放流の意味を考える
7 天然アユは誰のもの?
8 変わる漁協、変われない漁協
9 漁協の新しい役割

第4章 天然アユを増やすには?
1 アユの経済価値
2 天然アユが減った川、増えた川
3 「川が荒廃するとアユがいなくなる」の誤解
4 天然アユとダム
5 アユにとって大切な産卵場
6 アユを捕りながら増やす方法
7 産卵場を造ることの難しさ
8 産卵場づくりの落とし穴
9 海にいるアユを守るために
10 天然アユは流域の共有財産

コラム1 赤石川のまぼろしのアユ「金アユ」
コラム2 誕生日を調べる(耳石の話)
コラム3 潜水観察秘話
コラム4 差しもどしアユ
コラム5 川の味を評価する利き鮎会
コラム6 変な付着物の正体は?
コラム7 昭和30年代の川の姿
コラム8 市民参加型の魚道改良

おわりに
専門用語解説
参考文献
索引

【著者紹介】
高橋 勇夫(たかはし いさお)1957年高知県生まれ。長崎大学水産学部海洋生産系卒業。農学博士。1981 年から?叶シ日本科学技術研究所で水生生物の調査とアユの生態研究に従事。2003年同社を退社し、「たかはし河川生物調査事務所」を設立。同時に天然アユの資源保全活動を開始。ノルマは年間100日の潜水観察。趣味は釣りと野菜づくりとマラソン。主な著作『ここまでわかったアユの本』(共著、2006年)、『天然アユが育つ川』(2009年)、『アユを育てる川仕事』(共編著、2010年、以上、築地書館)、『変容するコモンズ』(共著、ナカニシヤ出版、2012年)。ホームページ:http://hito-ayu.net/index.html

内容説明

長年にわたりアユを調査・観察してきた著者による、ロングセラー『ここまでわかったアユの本』、10年ぶりの改訂版。アユの生態から、天然アユ復活の取り組みまで、アユと川を知る一冊。アユと川の未来を良くするには、どうしたらいいのか?そのヒントを提案。

目次

第1章 アユの四季(アユにとって「なわばり」とは何か?;なわばりアユと群れアユの戦い? ほか)
第2章 変化する川とアユ(危機に瀕する、日本の川の生態系;川の濁りがひどくなった ほか)
第3章 アユの放流と漁協(放流種苗の種類と特性を知る;放流された湖産アユの運命 ほか)
第4章 天然アユを増やすには?(アユの経済価値;天然アユが減った川、増えた川 ほか)

著者等紹介

高橋勇夫[タカハシイサオ]
1957年高知県生まれ。長崎大学水産学部海洋生産系卒業。農学博士。1981年から(株)西日本科学技術研究所で水生生物の調査とアユの生態研究に従事。2003年同社を退社し、「たかはし河川生物調査事務所」を設立。同時に天然アユの資源保全活動を開始

東健作[アズマケンサク]
1959年大阪府生まれ。高知大学農学部栽培漁業学科卒業。農学博士。1984年から(株)西日本科学技術研究所で河川・ダム・海での生物調査やアユの初期生活史研究などに従事。1992年旧中村市(現四万十市)の同社四万十研究室に転属し、四万十川や足摺周辺海域などで大学等との共同調査にも携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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くろじら

1
10年前(2006年)に出た「ここまでわかったアユの本」の改訂版.新しい情報がいろいろ加わっていて,美味しい天然アユを一部の人だけが楽しむのではなく,地域の人が広く恩恵を受けられるようにしたいという気持ちが詰まっている.前半はアユの生態の話なので,アユそのものにすごく興味がある人じゃないと,途中で少し読み飽きてしまうかもしれないが,後半の人との関係については,自然環境としての天然アユと,それを活かす地域づくりへの示唆に富んでいて興味深い.2016/04/22

こっけ

0
鮎に関する調査のために読んでみた本ですが、地元が著者と同じ高知ということもありとても読みやすかったです。論文だと難しくなりがちなデータも分かりやすく掲載してくれ、治水と環境、生態のバランスとの難しさを考えさせれた一冊でした。2023/08/23

yuya

0
生態系は複雑である その生き物だけを保護したら過剰に繁殖してしまい他で絶滅するのが出てくるのかもしれない2019/05/05

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