職場相談員のためのセクハラ防止完全マニュアル

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  • サイズ B6判/ページ数 204,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784806712152
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「べからず集」では対応できない。改正均等法のもとで増えるセクハラトラブル。行政・企業が知っておかなければならない「予防」と「具体的対処」法を、都庁で長年、労働相談に携わってきた著者が教えます。  ★★★都政新報評(2000年11月14日)=具体的なケースに則してまとめている。巻末には、行政、企業の、セクシュアルハラスメント防止パンフレットの参考例も収載。現場で苦労している相談員に向けての実践的なマニュアルとして役立ちそうな一冊だ。★★★  ●●●「本文」より=「同じことをしても(言っても)、セクハラになるときもあれば、ならないときもある」などと言われてしまうと、大半の男性は目を回してしまいます。セクハラを理解する際に、いちばん困惑させられることの1つに、「同じことなのに、結果がセクハラになったりならなかったりする」ということが挙げられます。この困惑の原因には、すでに触れたように、セクハラを「やってはいけない」「一律に禁止される」行為の類型として捉えようとする発想が根強くあるからです。つまり、セクハラが「べからず集」であるならば、やってはいけないことは、時と場合によって違うことはないはずです。人によって「やってはダメ」で、人によっては「いい」というのでは、一貫性がないし、それでは普遍性のあるルールということにはならないからです。この点こそが「セクハラは『べからず集』ではないし、また、禁止事項として捉えると、その本質が理解できない」といわれることの核心です。今、セクハラとして問題になっているのは、職場の上司と部下という関係が、性的な言動が許される関係であると勘違いされたり、そうした言動を当然としてきた職場風土や、男性の側の公私混同が問題となっているのです。したがって、職場の人間関係と恋愛関係やプライベートな関係をごっちゃにしないことがセクハラ理解の第一歩であるといえます。職場という場所では、そうした性的言動が許される場面は基本的にはないと考えるべきでしょう。もし、あるとすれば職場恋愛などの特殊なケースであり、限られた場面にしかありえないことなのです。しかし、日本の職場ではそうしたことが許されてきた歴史や、親しい関係がないにもかかわらず、性的な会話や性的プライバシーへの踏み込みが許容されてきた職場風土が、今あらためて問題になってきているのだと言ってもいいでしょう。人(恋人)によっては許されるが、人(職場の上司や同僚)によっては許されないことがあり、セクハラになるとき(職場)もあれば、ならないとき(プライベートな場所で、親しい関係同士の行為)もあるということのケジメを理解することが大切なのです。●●●  【主要目次】▲▲第1章 「べからず集」では対応できない=セクハラ禁止は職場の雰囲気を悪くするか?/セクハラをめぐる職場の混乱/セクハラは個人的な問題ではない/取り組みが始まって問題も起こる  ▲▲第2章 セクハラを理解するポイント=これまでの発想では対応できない/セクハラを理解するために/セクハラはどうすればなくなるのか  ▲▲第3章 問題が起こる前に---相談窓口と苦情処理体制=相談窓口と相談担当者/苦情処理機関と相談窓口  ▲▲第4章の1 セクシュアルハラスメントの相談・苦情への対応---相談・苦情処理担当者としての基本的心構え=相談者の立場に立って話を聞く/自分の価値観で判断しない/相談者が何を求めているかを把握する---相談者と一緒に問題を整理する/事実関係を正確に把握する/相談者を含めた当事者のプライバシーを守ることが鉄則/迅速な対応を心がける  ▲▲第4章の2 セクシュアルハラスメントの相談・苦情への対応---相談・苦情への対応=相談・苦情の受け付け/相談内容の整理/セクシュアル・ハラスメントの事実の確認(調査)/セクシュアル・ハラスメントの事実判定/問題の解決処理/職場環境の整備(再発の防止)  ▲▲第4章の3 セクシュアルハラスメントの相談・苦情への対応---問題解決処理のための具体例=セクシュアル・ハラスメントを受けたとする従業員からの苦情・相談/セクシュアル・ハラスメントであるとの指摘を受けたが納得がいかない旨の相談/第三者からの苦情・相談  ▲▲第5章 相談にあたって心理面で留意すべきこと=相談者(被害者)の心理/加害者とされる人の心理/相談にあたって留意すべきこと/心理ケアを必要とする場合  ▲▲巻末資料---セクシュアル・ハラスメント防止パンフレットの参考例=人事院/株式会社 味の素

内容説明

『べからず集』では対応できない。改正均等法のもとで増えるセクハラトラブル。行政・企業が知っておかなければならない「予防」と「具体的対処」教えます。

目次

第1章 「べからず集」では対応できない(セクハラ禁止は職場の雰囲気を悪くするか?;セクハラをめぐる職場の混乱 ほか)
第2章 セクハラを理解するポイント(これまでの発想では対応できない;セクハラを理解するために ほか)
第3章 問題が起こる前に―相談窓口と苦情処理体制(相談窓口と相談担当者;苦情処理機関と相談窓口)
第4章 セクシュアル・ハラスメントの相談・苦情への対応(相談・苦情処理担当者としての基本的心構え;相談・苦情への対応 ほか)
第5章 相談にあたって心理面で留意すべきこと(相談者(被害者)の心理
加害者とされる人の心理 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おめるた

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セクハラについて。セクハラの定義と概念、セクハラを構成する要素と、セクハラの判断基準など、セクハラの綿密な分析と、その解決と対処法が細かく書かれている。セクハラかどうかは被害者の精神的苦痛の程度と、まわりの環境への悪影響の程度、さらに、主観が加わるので判断が難しい。2010/11/25

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