内容説明
働き続ける障害者には夢がある、働き続ける福祉職員には希望がある。「就労支援」と「人材育成」は表裏一体!30年の蓄積が築き上げた就労・生活支援と組織づくりの極意。
目次
第1部 システムとしての就労支援(就労のための準備訓練;就職支援と定着支援)
第2部 経験から蓄える―理念と活動を形づくったもの(精神病院放浪時代;地域生活改革時代;就労・生活支援開拓時代)
第3部 強い組織をつくる(組織づくり事始め―草創期~余念なく土台をつくる;選ばれる組織へ―ステップアップ~組織が形態を変えるとき;人材育成革命―次世代育成~職員が未来をつくる)
著者等紹介
天野聖子[アマノセイコ]
元社会福祉法人多摩棕櫚亭協会理事長、現アドバイザー。1949年うまれ。大学卒業後、精神科病院のケースワーカーとして3か所の病院に勤務し、病棟開放運動にも身を置く。1987年、友人とともに共同作業所の棕櫚亭を設立。「明るく元気に美しく!」をスローガンに順次3か所の作業所を立ち上げ、1996年に社会福祉法人多摩棕櫚亭協会を設立。2006年、障害者自立支援法施行に伴い事業を再編、同年に障害者就業・生活支援センターを受託し、精神障害者の就労支援・生活支援の体制づくりを進める。2016年に法人理事長を退任し、その後は法人の職員研修にアドバイザーとして携わる。多摩棕櫚亭協会の理念は「精神障害者の幸せ実現」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なーおん
2
就労支援にとどまらず、過去精神医療の歴史・地域福祉実践の流れをも書かれていた。精神保健福祉実践者には読んで損はないと思う。読み終わったあとに、自分の心に小さな意志の炎が灯った気がした。2020/02/09
亀山正喜
1
同業なので、参考になった。特に、立ち上げから現在に至るまで、同じような経緯を辿っていると感じた。ある意味未来予想図。著者が自分が大切にしたいことをみつめ、分岐でどのように考えて判断したかは自分と相対化することができ、勉強になった。自分のことは本にするような人生ではないと思ったが、どんな人生でも他者に見える形でまとめておくことは意味があると感じた。2020/06/27