- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
出版社内容情報
ロケットエンジンの開発から惑星探査まで、黎明期の宇宙開発を支え、女性研究者への道を切り開いた女性計算手たちの生き方を描く。第二次大戦中、陸軍からの援助を受けていたカリフォルニア工科大学ジェット推進研究所(JPL)では、ロケットエンジンの噴射速度や飛翔体の経路を計算するのに数学や数値計算に堪能な人材が必要になった。そのとき採用されたのは数学や物理を修めた若い優秀な女性たち。彼女たちは「コンピューター」(計算手)と呼ばれ、紙と鉛筆、それに数学的能力を駆使してロケットを設計し、アメリカで最初の弾道ミサイルの打ち上げに貢献した。彼女たちは、単に単純な計算を行っていただけでなく、計算過程を整理し、計算方法を改良し、より効率のいい方法を開発していた。つまり彼女たちは最初のプログラマーだった。
やがて、JPLがアメリカ航空宇宙局(NASA)の組織の一部になったとき、女性コンピューターたちは、月、金星、火星を目指す惑星探査の研究開発の担い手となった。人間の代わりにデジタル計算機(いわゆる「コンピューター」)が使える時代になると、最初のコンピューター・プログラマーとなり、コンピューター・エンジニアとなった。そうした彼女たちの努力によって、太陽系の惑星探査は実現した。やがて彼女たちは、後に続く女性研究者、エンジニアの先駆けとなっていく。
本書『ロケットガールの誕生』は、「コンピューター」として宇宙開発を支えただけでなく、逆境をはねのけ、自らの道を切り開いていった彼女たちの物語であると同時に、黎明期の惑星探査の熱狂とそこに携わる人々の情熱を鮮やかに描き出している。
まえがき
1958年1月 打ち上げの日
第?部 1940年代
第1章 上へ、上へ、そして遠くへ
第2章 西海岸を目指して
第?部 1950年代
第3章 ロケットの夜明け
第4章 ミス・誘導ミサイル
第5章 足踏み
第6章 90日と90分
第7章 月の輝き
第?部 1960年代
第8章 アナログの大君
第9章 惑星の引力
第10章 最後の宇宙女王
第?部 1970年代?現代
第11章 火星から来た男
第12章 少女のように
エピローグ
ナタリア・ホルト[ナタリア ホルト]
著・文・その他
秋山 文野[アキヤマ アヤノ]
翻訳
内容説明
これは、女性たちによるアメリカ宇宙開発史だ。弾道ミサイル開発から現代の惑星探査まで、飛び抜けた数学の才能で宇宙を目指した女性計算手達の物語。
目次
一九五八年一月 打ち上げの日
第1部 1940年代(上へ、上へ、そして遠くへ;西海岸を目指して)
第2部 1950年代(ロケットの夜明け;ミス誘導ミサイル ほか)
第3部 1960年代(アナログの大君;惑星の引力 ほか)
第4部 1970年代~現代(火星から来た男;少女のように)
エピローグ
著者等紹介
ホルト,ナタリア[ホルト,ナタリア] [Holt,Nathalia]
サイエンスライター。南カリフォルニア大学、テュレーン大学、ハンボルト州立大学で学び、マサチューセッツ総合病院ラゴン研究所、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学などで研究職に就いていた。サイエンスライターとして、これまで数多くの記事を寄稿。また、JPL(ジェット推進研究所)アーカイブ、カルテク図書館、ハーバード大学のシュレシンガー図書館などでも執筆活動を行っている
秋山文野[アキヤマアヤノ]
サイエンスライター、編集者、翻訳者。現在はBUSINESS INSIDER JAPAN、sorae.jp、JAXAなどに、宇宙開発分野を中心に日本の宇宙開発、海外宇宙ビジネス、宇宙開発史などの記事を寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
to boy
ふくみみ
しょうじ
こたろう
6ちゃん