ロケットガールの誕生―コンピューターになった女性たち

個数:

ロケットガールの誕生―コンピューターになった女性たち

  • ウェブストアに6冊在庫がございます。(2024年05月20日 01時31分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 429p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784805209233
  • NDC分類 538.9
  • Cコード C3044

出版社内容情報

ロケットエンジンの開発から惑星探査まで、黎明期の宇宙開発を支え、女性研究者への道を切り開いた女性計算手たちの生き方を描く。第二次大戦中、陸軍からの援助を受けていたカリフォルニア工科大学ジェット推進研究所(JPL)では、ロケットエンジンの噴射速度や飛翔体の経路を計算するのに数学や数値計算に堪能な人材が必要になった。そのとき採用されたのは数学や物理を修めた若い優秀な女性たち。彼女たちは「コンピューター」(計算手)と呼ばれ、紙と鉛筆、それに数学的能力を駆使してロケットを設計し、アメリカで最初の弾道ミサイルの打ち上げに貢献した。彼女たちは、単に単純な計算を行っていただけでなく、計算過程を整理し、計算方法を改良し、より効率のいい方法を開発していた。つまり彼女たちは最初のプログラマーだった。
 やがて、JPLがアメリカ航空宇宙局(NASA)の組織の一部になったとき、女性コンピューターたちは、月、金星、火星を目指す惑星探査の研究開発の担い手となった。人間の代わりにデジタル計算機(いわゆる「コンピューター」)が使える時代になると、最初のコンピューター・プログラマーとなり、コンピューター・エンジニアとなった。そうした彼女たちの努力によって、太陽系の惑星探査は実現した。やがて彼女たちは、後に続く女性研究者、エンジニアの先駆けとなっていく。
 本書『ロケットガールの誕生』は、「コンピューター」として宇宙開発を支えただけでなく、逆境をはねのけ、自らの道を切り開いていった彼女たちの物語であると同時に、黎明期の惑星探査の熱狂とそこに携わる人々の情熱を鮮やかに描き出している。

まえがき
1958年1月 打ち上げの日
第?部 1940年代
 第1章 上へ、上へ、そして遠くへ
 第2章 西海岸を目指して
第?部 1950年代
 第3章 ロケットの夜明け
 第4章 ミス・誘導ミサイル
 第5章 足踏み
 第6章 90日と90分
 第7章 月の輝き
第?部 1960年代
 第8章 アナログの大君
 第9章 惑星の引力
 第10章 最後の宇宙女王
第?部 1970年代?現代
 第11章 火星から来た男
 第12章 少女のように
エピローグ

ナタリア・ホルト[ナタリア ホルト]
著・文・その他

秋山 文野[アキヤマ アヤノ]
翻訳

内容説明

これは、女性たちによるアメリカ宇宙開発史だ。弾道ミサイル開発から現代の惑星探査まで、飛び抜けた数学の才能で宇宙を目指した女性計算手達の物語。

目次

一九五八年一月 打ち上げの日
第1部 1940年代(上へ、上へ、そして遠くへ;西海岸を目指して)
第2部 1950年代(ロケットの夜明け;ミス誘導ミサイル ほか)
第3部 1960年代(アナログの大君;惑星の引力 ほか)
第4部 1970年代~現代(火星から来た男;少女のように)
エピローグ

著者等紹介

ホルト,ナタリア[ホルト,ナタリア] [Holt,Nathalia]
サイエンスライター。南カリフォルニア大学、テュレーン大学、ハンボルト州立大学で学び、マサチューセッツ総合病院ラゴン研究所、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学などで研究職に就いていた。サイエンスライターとして、これまで数多くの記事を寄稿。また、JPL(ジェット推進研究所)アーカイブ、カルテク図書館、ハーバード大学のシュレシンガー図書館などでも執筆活動を行っている

秋山文野[アキヤマアヤノ]
サイエンスライター、編集者、翻訳者。現在はBUSINESS INSIDER JAPAN、sorae.jp、JAXAなどに、宇宙開発分野を中心に日本の宇宙開発、海外宇宙ビジネス、宇宙開発史などの記事を寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

to boy

19
米国の宇宙開発の歴史を計算係となった女性たちから見た年代史。軍事ロケットから科学的なロケット開発への移行、理工系の女性たちの就職先の問題、IBMの真空管コンピュータの出現、半導体のパソコンの登場などなど、時代の荒波を乗り越えてきた女性たちの姿が生き生きと語られていました。女性は結婚して妊娠したら退職して家庭に入るのが当たり前の時代に皆それぞれ悩み、苦労しながら宇宙開発に人生を捧げてきた事に感動しました。2021/12/07

ふくみみ

5
「ドリーム」がバージニア州のラングレー研究所に対しこちらはカリフォルニア州のJPLの話。米国はソ連と宇宙開発を競い,しかも研究所が10施設もあることで女性や有色人種でも登用される土壌があったんだなぁと感じた。また,当初手書きで数値計算を行っていた計算手たちが技術の発展でお払い箱になることなく,その技能を時代にあわせて進化させて定年まで働き切った姿に感銘を受けた。JPL発足当初から女性は参画していて,それは特殊な事例に感じたが,3章を過ぎてチームとして問題解決を行っていく様子からぐいぐい読まされた。2022/04/17

しょうじ

3
コンピューターといえば、電子計算機が出現する以前は数理計算する職業を示したらしい。米ソの宇宙競争の波に乗りカルテク大から出現したジェットエンジンの開発ベンチャーが大きな仕事をするようになる。そこには男性中心のエンジニアと女性中心のデータ処理を担当するコンピューター達がいて、理論と実験を繰り返し宇宙への挑戦を繰り返していた。技術が進むにつれコンピューター達は計算を計算機に任せる替りに、その計算機を働かせるプログラム作者、一部は宇宙計画の立案者にも進んでゆく。女性技術屋の話というより技術発展史のようだった。2023/09/30

こたろう

3
コンピュータという単語が、まだ人間の計算者を意味していた時代、コンピュータたちの功績によって、宇宙にロケットを打ち上げることが出来たことがわかる本。実際のコンピュータたちの証言をもとに記載されているので、女性ならではの社会的立場や、苦労など、現代社会においても女性の社会進出に立ちはだかる壁を、当時の米国のコンピュータたちはどうやって切り抜けてきたのか、またコンピュータたちがいなければ、決してロケットが打ち上がることはなかったことがよくわかる。2018/09/13

6ちゃん

3
米国のロケット開発の初期から軌道や推力などの計算のために多数の女性が関わってきたことを本書で初めて知った。当時の時代背景からは、女性が純粋に数学や科学に興味を抱き学んだとしても、その知識や技術を生かした職はほぼ無く、高度な計算をすることを生業にできた女性たちはその中では幸福な人たちだったのだろう。ただ、男性と違い、偏見に夜キャリアの差や家事や子育てに対する労力の差など今と通じる困難があった。惑星探査の感動的な物語の裏に、現代に通じる根深い性差の問題をみた。2018/07/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12830007
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。