内容説明
本書は、ティコ、ガリレオ、ケプラー、ニュートン、グレゴリー、ハーシェル、フラウンホーファー、パーソンズ、ナスミス、ハギンズ、シュミット、ヘールなど、光学望遠鏡に変革をもたらした人々のエピソードを語りながら、天文学の歩みと望遠鏡400年の歴史を辿っている。アングロオーストラリア天文台(AAO)の天文学者フレッド・ワトソンの語り口は、自身の体験も含めて彼独自のスタイルを示している。
目次
強力な望遠鏡―新たな千年紀に向けての大胆な一歩
デンマークの目―望遠鏡の幕開け
謎―古代望遠鏡の囁き
曙光―望遠鏡の出現
開花―天才の関わり
進化―望遠鏡の目覚ましい進歩
反射望遠鏡について―望遠鏡製作のより良い道
鏡の像―反射望遠鏡の実現
スキャンダル―法廷に持ち込まれた望遠鏡
天へ至る道―反射望遠鏡時代の到来
感心できない天文学者たち―望遠鏡のもたらすさまざまな運命
レビヤタン―金属鏡のモンスター
悲嘆の種―南天大望遠鏡
夢の光学―巨大屈折望遠鏡の完成
銀とガラス―二〇世紀の望遠鏡
銀河とともに歩む―五〇〇年後へ向かって
著者等紹介
ワトソン,フレッド[ワトソン,フレッド][Watson,Fred]
オーストラリアのアングロオーストラリア天文台(AAO)の管理天文学者(Astronomer‐in‐Charge)で、オーストラリア最大の光学望遠鏡の運用責任者である。また、国際的な視線速度掃天計画のプロジェクト・マネージャーでもある。New Scientistをはじめ、Sky&Telescope、Astronomy Nowといった科学誌・天文誌に多くの解説記事を寄稿し、放送出演も多い。一般への天文学普及活動によりデヴィッド・アレン賞(David Allen Prize)やエウレカ賞(Eureka Prize)という権威ある賞を受賞している
長沢工[ナガサワコウ]
1932年生まれ。東京大学理学部天文学科を卒業し、東京大学大学院数物系研究科天文コース修士課程修了。理学博士
永山淳子[ナガヤマアツコ]
1961年生まれ。図書館情報大学(現筑波大学図書館情報専門学群)卒業。洋書輸入代理店勤務ののち、主として自然科学書の包括的な校正作業などに携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スプリント
(ま)
メルセ・ひすい
mikkii☆