内容説明
ティコ・ブラーエの助手となったケプラーは、ティコの40年間にわたる精密な観測データを手に入れたかったが、ティコはそれを決してケプラーに渡さなかった。自らの理論の証明にどうしてもそのデータが必要だったケプラーは、再三、それを手に入れようと企てたがかなわず、ついに…。最新のPIXE(粒子線励起X染分析)技術は、ティコの毛髪中に含まれる水銀などの元素量の変化を、彼の死にいたる最後の74時間について明らかにしている。本書は、ティコの突然の死の謎を明らかにするとともに、彼の科学史上の役割を再評価している。
目次
科学革命に隠れた殺人
葬送
ケプラーの惨めな生い立ち
チュービンゲン大学からの放逐
ティコの天体観測
錬金術
爆発する星
ティコ・ブラーエの島
ティコの宇宙体系
国外追放〔ほか〕
著者等紹介
ギルダー,ジョシュア[ギルダー,ジョシュア][Gilder,Joshua]
1954年、ワシントンDC生まれ。サラ・ローレンス・カレッジでの専攻は記号論理学で、北アメリカ北西海岸の先住民クワキウトゥル族の儀式であるポトラッチの研究でB.A.を取得。その後、雑誌のライターとなり、レーガン大統領のスピーチライターを務め、ショージH.W.ブッシュ大統領のもとでは人権問題担当国務事務次官補を務めた
ギルダー,アン‐リー[ギルダー,アンリー][Gilder,Anne‐Lee]
ジャーナリスト
山越幸江[ヤマコシユキエ]
翻訳家。主に科学技術関係の翻訳に従事。1966年、聖心女子大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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