内容説明
最果ての海辺で人知れず和の食文化を支え続けた人々の記録。
目次
1 白旗が告げる夏の到来
2 国後から昇る朝日とともに
3 浜で働く人々
4 時化がもたらす過剰な恵み
5 赤岩という場所
6 そら巻け!そら伸せ!
7 番屋暮らし+ワンコ
8 拾う日々
9 名人伝
著者等紹介
中西建太郎[ナカニシケンタロウ]
1971年京都府に生まれる。日本大学芸術学部写真学科を卒業した後、アジア諸国、知床羅臼を中心に取材活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とよぽん
40
絵本「オホーツクの海に生きる 彦市じいさんの話」で、赤岩番屋のことを知った。そして、図書館にその写真集があった。1996年から2003年の毎夏、知床岬の南側、赤岩(日本一の羅臼昆布が群生する入江)にある番屋で、住み込みのアルバイトをしながら中西建太郎さんが撮影したモノクロ写真集。自然の厳しさと豊かさ、最高の昆布を届けようとする人々の胆力が光る写真だ。漁期や操業時間もキッチリ決められている。夏の約1か月、家族総出で昆布漁と乾燥、出荷作業に明け暮れる。電気もガスも水道もない。携帯の電波も届かない番屋の夏!2020/09/21