メイド・イン・ソビエト―二十世紀ロシアの生活図鑑

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784801003224
  • NDC分類 302.38
  • Cコード C0030

出版社内容情報

20年代から80年代までソ連の歴史の変遷を刻んだ生活雑貨や人気製品、党の行事にまつわる、時に吹き出すエピソードの数々を紹介。レトロかつ未来的なデザインの電化製品、不便な暮らしの中で発案された独特な日用品……1920年代から80年代まで、ソビエト連邦の歴史の変遷を刻んだ生活雑貨、人気商品、党の行事に関する知られざるエピソード、にやりとするアネクドートの数々を紹介し、ソ連崩壊とともに消失した、今やロシア人にとっても懐かしい世界の日常風景を豊富な図版とともに追想する。

まえがき――時間と物

鎌と槌
ソ連国旗
ソ連の紙幣
デモ行進と軍事パレード
軍帽(ブジョノフカ)
合皮の長靴
社会主義様式のテキスタイル
サテンのパンツとフランネルのズロース
パンで作ったビーズ
抽象芸術風の金属製ブローチ
医療用の吸玉
香水《赤いモスクワ》
《トロイノイ・オーデコロン》
化粧用クリーム《モスクワの火》
箱入りのマスカラ
カットグラス
白い水玉模様の赤いやかん
買い物用網袋(アヴォシカ)
三角パックの牛乳
クワスのタンク車
魚卵の缶詰とびん詰め
《象印の紅茶》
缶入り加糖練乳(コンデンスミルク)
プロセスチーズ《友情》(ドゥルジバ)
チョコレート菓子《よちよちミーシカ》と《アリョンカ》
たばこ《白海運河》(ベラモルカナル)
おきあがりこぼし
キューピー人形《ププス》
新年とクリスマスツリーの飾り
電子ゲーム機《エレクトロニカ》
学校の制服
ピオネール予備隊の星形バッジとピオネールの赤いネクタイ
ラッパと太鼓
テレビ番組《おやすみなさい、こどもたち》
ゲーナとチェブラーシカ
ピオネールのキャンプ
共同マンション(コムナルカ)と生活共同体(コミューン)
労働者クラブ
団地(フルシチョフカ)
ユニットシェルフ
磁器の置物
フィンランド・ハウス
スプートニク一号
有線ラジオ受信機《灯台(マヤーク)202》
テレビ《テンポ2》
炭酸水の自動販売機
地下鉄の自動両替機
電気ストーブ《リフレクター》
電気掃除機《ロケット》と《かもめ》
腕時計《飛行》と《栄光》
携帯湯沸かし器
乗用車《ザポロジェツ》と《ヴォルガ》
オートバイ《ウラル》とスクーター《ヴャトカ》
スノーモービル《ブラン》
モニュメント《男性労働者とコルホーズ農婦》
「宇宙犬」ベルカとストレルカ
モスクワ五輪のマスコット《ミーシャ》
彩色絵はがき
宝くじ《スポルトロト》
テレビ番組《映画世界旅行クラブ》
「芋掘り」旅行と行軍ハイキング

図版出典一覧

訳者あとがき

マリーナ・コレヴァ[マリーナコレヴァ]
著・文・その他

タチヤナ・イヴァシコヴァ[タチヤナイヴァシコヴァ]
著・文・その他

イーゴリ・スミレンヌィ[イーゴリスミレンヌィ]
著・文・その他

イリーナ・サポジニコヴァ[イリーナサポジニコヴァ]
著・文・その他

ダリヤ・エルミロヴァ[ダリヤエルミロヴァ]
著・文・その他

ヴィクトリヤ・セヴリュコヴァ[ヴィクトリヤセヴリュコヴァ]
著・文・その他

エレーナ・ユロヴァ[エレーナユロヴァ]
著・文・その他

オリガ・ストルゴヴァ[オリガストルゴヴァ]
著・文・その他

エレーナ・ヤフネンコ[エレーナヤフネンコ]
著・文・その他

セルゲイ・メルジャノフ[セルゲイメルジャノフ]
著・文・その他

神長英輔[カミナガエイスケ]
翻訳

大野斉子[オオノトキコ]
翻訳

内容説明

レトロかつ未来的なデザインの電化製品、不便な暮らしの中で発案された独特な日用品…今や忘れられつつある世界の生活風景を追想する。二〇年代から八〇年代まで、ソ連の歴史の変遷を刻んだ生活雑貨や人気商品、党の行事に関するエピソード、にやりとするアネクドートの数々を紹介!

目次

鎌と槌
ソ連国旗
ソ連の紙幣
デモ行進と軍事パレード
軍帽
合皮の長靴
社会主義様式のテキスタイル
サテンのパンツとフランネルのズロース
パンで作ったビーズ
抽象芸術風の金属製ブローチ〔ほか〕

著者等紹介

神長英輔[カミナガエイスケ]
東京大学教養学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、新潟国際情報大学国際学部准教授。専攻は歴史学、東北アジア近現代史、ロシア極東近現代史、日露交流史

大野斉子[オオノトキコ]
東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、宇都宮大学国際学部准教授。専攻は、帝政時代を中心としたロシア文学・文化研究、メディア論、比較文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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くさてる

21
たしかにかつてあったソビエトという国。そこの日常生活に存在した化粧品やグッズ、TV番組、お札や下着、オモチャ、電気製品などさまざまな物を紹介することによって、あの国のかたちがすこし見えてくるような一冊です。図版も多かったですが、カラーで見たかったかな。ソビエトという国を覚えている世代の人には面白く読めるのでは。知らないひとにもまた、違う文化として楽しめるかも。2018/06/17

Toska

15
外部からは目につきにくいソ連の「日常」を、実際にそれを経験した人々が振り返る。国旗や国章から団地、車、家具、ピオネールのキャンプ、チェブラーシカ、香水、コンデンスミルク、ゲームウォッチ、新年の飾りつけに至るまで、おそろしく多彩なトピックス。図版がプアなのが残念だが、文章だけで相当に読ませる。ソ連国産の電気掃除機なんか、ここでしか知る機会はないでしょう。「鎌と槌の国章はなぜ槌の方が下に描かれるのか?」等の思いがけないトリビアも。2023/11/03

ようはん

10
ソ連における大衆文化や日用品について色々と紹介しているが、カラー写真ではなくモノクロで載っているのが分かりづらくマイナスな点。2020/01/17

rosetta

10
ソ連時代の文物を羅列。61の項目を10人の筆者が分担して書くエッセイ。ほほうさすがソ連、というものもあればなぜわざわざ取り上げたのか分からないものもある。その当時の西側の生活と比べてソ連の市民生活が垣間見られるかと期待したが、そう言った体系的な本では全くなくて興味を満足させてくれるものではなかった。文章を減らしてでももっと図版を増やして欲しかった2018/06/29

eiro

9
やっと手に入れた希少本。ソビエト時代の国民にとって、取るに足らないおもちゃや生活用品、様式などが郷愁とともに紹介されている。チェルネンコ書記長が亡くなったころ、モスクワとレニングラードに行き、わずかにソビエトに触れていた。海外旅行というよりどこか別の星にでも来たようだった。「赤いモスクワ」という香水。ガラス栓で糸でくくられ蠟付けしてあった。名門の工場だったとは。ラジオは大事な娯楽であった。今聴くとどうかと思うのだろうが、「おやすみなさい、こどもたち」など聞いてみたかった。ロシア語わからないんだけど。2023/01/16

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