歴史新書
住友グループの研究―“結束力”を誇った企業集団

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800313546
  • NDC分類 335.58
  • Cコード C0234

出版社内容情報

住友財閥は、江戸時代の大坂の富商・住友家を前身に持つ。維新後の関西財閥の中で戦後に企業グループまで永らえたのも「住友」のみ。また、戦時中は軍需産業の増大、さらに戦後は高度経済成長期の波に乗ることができ、戦前は圧倒的な存在であった「三井」を超えるまでになった。「三菱」「三井」と同様の三部構成(戦前、戦後、現在の企業)で、「住友グループ」の歩みからグループの特徴や社風、三井グループとの融合はあるのか、などにもふれる。

内容説明

合併・再編、主要企業のグループ離脱―“結束の住友”が迎える新局面とは?江戸時代以来の富商・住友家は、明治維新後も徹底した「番頭政治」と、製造業に基盤を置いた経営で財閥へと成長し、戦後も企業集団を形成する。また、戦前までは、三井・三菱との差は歴然であったが、戦時中は軍需産業の増大、戦後は高度経済成長による波に乗ることができた。戦後の躍進の要因となったのは、住友銀行の豊富な資金力を活かし、非財閥系の有力企業をグループの周辺に囲い込む「外延的膨張」戦略だった。バブル経済の崩壊以降は、競争力の維持のため三井グループとの合併再編を選択する。本書では、住友の創業から住友財閥、企業集団・住友グループの歩みをたどりつつ、代表的なグループ企業の歴史と現在を明らかにする。

目次

第1部 住友財閥創業史(住友財閥の歴史;住友財閥の特徴)
第2部 財閥解体・戦後の住友グループ(財閥解体;グループ再結成;三井を凌ぐ躍進 ほか)
第3部 住友グループ・有力企業の現在(住友御三家;新御三家;住友本社の流れ ほか)

著者等紹介

菊地浩之[キクチヒロユキ]
1963年北海道生まれ。國學院大學経済学部を卒業後、ソフトウェア会社に入社。企業勤務の傍ら、論文・著作を発表。専門は企業集団、企業系列の研究。2005~06年、明治学院大学経済学部非常勤講師を兼務。2006年、國學院大學経済学博士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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