明治初期日本の原風景と謎の少年写真家―ミヒャエル・モーザーの「古写真アルバム」と世界旅行

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  • サイズ A5判/ページ数 191p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784800309778
  • NDC分類 740.234
  • Cコード C0021

内容説明

日本写真史の空白を埋める発見。明治2年、オーストリアからやってきた16歳の写真家は、たった一人、日本に残る決意をした!日本滞在7年、さらに地球2周分の世界旅行を実現した若き写真家は、帰国後、日本での思い出を2冊の写真アルバムに遺していた!!

目次

第1章 オーストリアの山里から世界へ(一五歳で帝国東アジア遠征隊に参加;地中海からアフリカ西岸を南下、喜望峰へ;インド洋を渡り、アジア大陸へ到着;香港から北上し、上海へ)
第2章 日本での生活のはじまり(長崎に到着;横浜での生活とブラックとの出会い;箱根への撮影旅行;日本橋魚河岸の事件;浅草寺の賑わい)
第3章 通訳としてウィーン万博へ(横浜港から出発;ウィーン万博と家族との再会;写真技術を修得し、日本へ帰国)
第4章 二度目の日本滞在(変わりゆく東京の風景;日本人の暮らしや習慣について)
第5章 フィラデルフィア万博から故郷への旅(太平洋を渡りフィラデルフィア万博へ;帰郷する決意;大西洋を渡りアルトアウスゼーへ;帰郷後、写真家として活躍する)

著者等紹介

モーザー,アルフレッド[モーザー,アルフレッド] [Moser,Alfred]
1948年オーストリア・ウィーン生まれ。ウィーン大学で修士号取得(化学・物理学専攻)。1979年からウィーン1区のショッテン・ギムナジウム(中・高等学校)で教師、1993年からウィーン大学で化学教授法と教授法入門の講師を兼任し、2011年に定年退職。中・高等学校用の化学の教科書や教授法に関する論文も多数執筆する。2011年にヨーロッパ化学教授協会優秀賞受賞。1967年から「ウィーン・マジッククラブ」会員、1992年から名誉会員

パンツァー,ペーター[パンツァー,ペーター] [Pantzer,Peter]
1942年オーストリア・ザルツブルク生まれ。1968年オーストリア・ウィーン大学で博士号取得(歴史学専攻)。ボン大学名誉教授。1968年から71年まで日本の文部省奨学生として東京大学に留学。ウィーン大学日本学研究所助教授を経て、1988年から2008年までドイツ・ボン大学日本学科教授。1998年から2002年まで欧州日本資料専門家協会(EAJRS)会長。2000年よりボン独日協会名誉会長。2000年オーストリア文化勲章第一級受章、2003年『米欧回覧実記』のドイツ語訳で第五回国際交流基金翻訳賞受賞、2007年春の叙勲で旭日中綬章受章

宮田奈奈[ミヤタナナ]
1979年和歌山県生まれ。2003年国際基督教大学教養学部卒業。2007年ドイツ・ボン大学で修士号(Magister)取得(主専攻:日本学、副専攻:中国学、比較宗教学)。2012年同大学にて博士号取得(日本学専攻)。2011年ドイツ外務省後援・日独修好一五〇周年記念展特任研究員。2011年から12年までドイツ・フリッツ・ティッセン財団奨学生。2015年イギリス・エディンバラ大学大学院社会科学系健康科学研究科で理学修士号取得(心理療法学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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かず

4
日本でのたれ死んでもおかしくない状況からよくここまで!2016/10/30

takao

3
著者の祖父ミヒャエル・モーザー(オーストリア)が15歳から7年間日本に。当時の日記や投稿記事を踏まえて記述。 2019/08/17

ポレポレ

1
 10代でオーストリアから渡航して明治日本に滞在した写真家ミヒャエル・モーザーについての本。このような人物がいたこと自体知らなかった。日本に留まった理由の一つが「長期間の船旅に辟易した≒船酔いが嫌だ」には笑ってしまった。  ★★★☆☆2023/05/08

Yutaka Ootani

0
1869年(明治2年),16歳のオーストリア人ミヒャエル・モーザーは,日墺修好通商航海条約締結の一団に,写真家助手として加わり,日本にやってくる。そのまま滞在すること7年間,日本語と写真技術をモノにし,浅草寺の箱根の温泉,自身が暮らした横浜の風景など多数の写真を残している。モーザーはその後,日本政府にフィラデルフィア万博の通訳として雇われるなど活躍し,帰国後もパリ万博の通訳を務めている。これらの日本パビリオンの写真も面白いけれど,なにより一少年の成長・冒険物語として興味深い。すごいバイタリティだよなあ。2017/02/08

kaz

0
ミヒャエル・モーザーの行動に関する記述にさほどの興味は無いが、掲載されている当時の日本や中国等の写真は面白い。 2016/08/27

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