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歴史新書y
天草四郎の正体―島原・天草の乱を読みなおす

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800306043
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

内容説明

幕末以前の江戸時代最後の内乱であり、日本史上もっとも大規模な農民反乱である「島原・天草の乱」の盟主・総大将とされる天草四郎。美少年として誰もが知る日本史上の有名人物。じつはその実像は明らかではなく、最期さえわかっていない。本書はさまざまな史料を駆使して解明した「天草四郎は一人ではなく、複数の少年の総称であった」という衝撃の真実に迫るものである。

目次

序章 歴史のなかの口之津―布教と禁教の歴史的始点
第1章 山田右衛門作が語る四郎
第2章 天草四郎の出現
第3章 「四郎」と「四郎殿」の間で
第4章 天草四郎への手紙
第5章 戦陣に立つ四郎
第6章 原城のなかの四郎
第7章 城中の神
第8章 天草四郎のゆくえ
終章 もう一人の主役

著者等紹介

吉村豊雄[ヨシムラトヨオ]
1948年佐賀県生まれ。熊本大学名誉教授。広島大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。博士(文学)。専門は日本近世史。『日本近世の行政と地域社会』(校倉書房)で第12回徳川賞(2014年)、『棚田の歴史』(農山漁村文化協会)で第36回熊日出版文化賞(2015年)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だまし売りNo

29
天草四郎はミステリアスで謎に包まれている。そのために天草四郎は一人ではなく、複数の少年の総称であったとする見解がある。一揆勢がプロパガンダとして打ち出した架空の人物を複数の少年が演じていたとする。 2022/09/15

ようはん

16
島原の乱後に他家に接収された江戸の松倉屋敷にて松倉勝家に弾圧されたと思われるキリシタンの家臣の遺体が多数出てきた事実にまずドン引きした。その弾圧を逃れる為か多くの年若い家臣が乱の少し前に松倉家を多数退去しており、一揆勢の蜂起に参加し各村々に協力を求める若者の姿が後世の天草四郎像に影響を与えたというのが著者の主張の1つ。他には四郎が一揆勢の有力な指導者の娘を妻にしていたと思わしき資料があるのも意外に思った。2021/10/03

乱読家 護る会支持!

3
数万人の百姓が参加した天草・島原の乱。お上に改善を求める百姓一揆と異なり、キリシタン解禁を求める聖戦・反乱である。その主謀者である天草四郎について、著者は複数の少年たちの総称であり、百姓に対しては神の使者として神格化した存在であったとする。歴史検証が大部分であり、私にとっては退屈な本でした。キリシタンというよりは、聖戦を起こしたカルト宗教としてまた天草四郎を教祖とした宗教論、あるいはそこから読み取れる江戸時代の百姓の生活や価値観などを、個人的には読みたいなあと思います。2015/10/07

パパ

2
天草四郎は実在しなかった。 一揆の総大将の正体がハッキリしないのは確か。 島原藩や唐津藩から集団逃走した若衆の話が、後の展開に反映していないのが残念。 状況証拠でしかなく、文献で裏付け出来なかったということか。2022/05/08

m

2
複数の少年たちの総称が天草四郎だとする超新説。知識ゼロで読むにはちょっと難しい。2018/09/10

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