映画宣伝ミラクル・ワールド―東和・ヘラルド・松竹富士 独立系配給会社黄金時代

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  • サイズ A5判/ページ数 254p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784800302250
  • NDC分類 778.09
  • Cコード C0074

内容説明

大手映画会社に対抗して次々とヒットを飛ばした独立系配給映画会社、戦いの歴史!

目次

『キングコング』VS『カサンドラ・クロス』
インディペンデント系配給会社が元気だった年
超高性能戦略兵器『サスペリア』
東和、ヘラルドのホラー映画戦略
ブルース・リー『死亡遊戯』への道
『ナイル殺人事件』とアイドマの法則
予期せぬヒット!!『Mr.Boo!』『電光石火』
地獄の邦題会議
ヘラルドがすべてを賭けた『地獄の黙示録』
ジャッキー・チェンと、ひとりの宣伝マン〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シブ吉

77
子供の頃、ビルの壁、家の塀、電柱、銭湯など、町のあちこちに映画のポスターは貼ってあった。中でも、強烈に印象が残っているポスターは『サスペリア』だった。黒地に緑の女性の写真と、「決してひとりでは見ないでください」の文字。これを私の家では「おっかない(怖い)映画」と呼んでいて、姉は自分が怖いものだから、テレビ放送の際には、嫌がる私を無理やり一緒に見せた。(毛布を被って薄目で観たのでほとんど内容は憶えていないが。)そんな思い出が甦るほど、本書に登場する懐かしい作品群の数々と、その宣伝のインパクトはお見事です。2014/01/13

おかむら

24
客を騙してでもコヤ(劇場)を満員にしろ! 1970〜80年代の映画(洋画)配給会社の破天荒エピソード集。ちょうど私が10代20代いちばん映画を見まくってた頃の話なのでもう楽しいのなんの! サスペリアや西太后、エレファントマンやブッシュマン、地獄の黙示録、ミスターブーシリーズ、アマデウス、ランボー、キャノンボール、B級から名作まで宣伝の内情や秘話が満載。コンプライアンスの無い時代ならではの馬鹿馬鹿しさがサイコーです。あとほんとにへえ!な映画トリビアも。2023/01/12

百鉄

12
ジャッキー・チェンの映画「ナイスガイ」を観る度に気になっていた事があった。エンドロール後に出るテロップの“飯田さん”とは何者なのだろう? その答えが10年以上経って、判明した。“飯田さん”は映画の宣伝マンだったのだ。本書は、古き良き時代の独立系配給会社の宣伝の歴史だ。メジャー系配給会社と違い、当時の独立系は自由な宣伝が出来きた。そして現在では蛮行と言われるような事も、当時は許容された。シネコン全盛の今は、画一的で当たり障りの無い宣伝しか出来ない。それは仕方ない事なのかもしれないが、少し悲しい。2013/11/20

澤水月

10
自分が観にいったのはこの中で幻魔大戦、ラストエンペラー、T2辺り。宣伝記憶はエレファントマン、サスペリア、西太后辺りから。印象的な惹句や新聞広告の裏にあった旧き良き宣伝マンたちのドラマに思いを馳せる(大成功のT2で終わるのはいい読み味を残す)。13カナザワ映画祭ファンタズムでの底抜け「ビジュラマ」(殺人球飛び交い小人が走る!)体験と繋がる本。アドとパブの違いは参考になった、自分が映画「も」書く仕事をしていた時にしきりに接触されたのはパブだったのだな。ブッシュマン宣伝、赤塚不二夫「タモリと見たい」が泣けた2013/11/22

midnightbluesky

6
出てくる映画すべてが、思い出いっぱい。その映画にまつわるイベントも、そのうさんくささも懐かしい。スカしたミニシアターブームが終息しつつする今こそ、もう一度ブームがおきそうな予感。2014/02/16

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